まおいも!!~妹は魔王様!??~
おれお
第1話ご褒美①
「おら!起きろ、クソブタ兄貴!」「ブフォ!?」
妹様からの盛大な「かかと落とし」を腹にくらって起きたすがすがしい朝。
「お、おはよう 魔央…。今日も強烈なかかと落としだね…。」かかとを落とされた腹を抑えながらゆっくりとベッドから出てきて挨拶をした俺に対して、妹は「キモッ、早くその汚れた顔を洗ってきてついでにお前の存在も消えて!」開口早々冷ややかな顔でそう言われた。一般的な兄ならば即倒れてしまうであろう程の悪口を言われた訳だが、しかしこの俺をごく一般的な兄だと思ってくれてはこまる
「フッわかる。わかるぞ妹よ!!『うわぁ朝起きたばかりだから少しよだれが口元に残っていてエロかっこいいよ…』と思っちゃったいるんだろ?」
「ハァ?なんなのほんと」俺の名推理を聞いて「何言ってんだよクソ兄貴」
みたいな顔をしている妹…。
「そんなキモい妄想はいいからさ早く降りてこいよ…。朝食冷めるから…。」「お、おう分かった。」
本来の要件を伝え下のリビングに戻ろうとした妹。しかし、とびらのまえでクルッと振り返り俺の方を向くと最後のご褒美をくれた。「それと、口元にヨダレだけじゃなくて鼻水も出てるから、かっこいいとは程遠いほどきもいとしか思えないよ兄さん」と、俺に対して言葉のマシンガン(俺に対してはご褒美)をぶっぱなしてきた。そんな様子に素直じゃなくてかわいいなと感じる俺だった。
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