第53話
君が、新車を、はじめて、受け渡しされ、はじめて、待望のドライブに出かけたら、岩が、車の上に、落ちてきて、くるまが、おじゃんになったと、したら ぐう然ではない。きみが、新車をちゅう文したときから、それは、しくまれて、いる。もっといえば、君は今、大殺界か、きみの画数は、大凶で、あること、間違いない。でも、そうでも、ないとすれば、きみは、呪われて、いる。 きみは、だれかから、うらみを、もたれている。うらみ、というか、正確には、『誰かをものっすごく、愛していて、そのひとに、自分を、軽率にあつかわれた、などの、愛情が、憎しみに代わる瞬間』などでも、いい。とりわけ、怨みは、恋愛からも、起きる。。 実はわたしも、呪いを、かけた、張本人だ。もちろん、呪いは、かけようと、思って、かける、もんでは、ない。もともとは、激しい愛情だ。愛情は、激しすぎると、相手に届いたときには、暴力になって、届くようだ。わたしは、前に、すごく好きなひとが、いて、ずっと、待っていた。すごく、すごく、すごく、会いたかった。こういう、気持ちは、とどく。いわば、しばる。相手を。そして、やさしく、なかった、ならば、わたしは、悲しくて、うらみに、なった。そんな、きもちは、とどく。そんな、脅迫はとどく。相手は、ひとに、裏切られて、何千万とか、借金を、おうはめに、なった。 それは、わたしの、せいである。そのときの、その彼が、わたしを、裏切った、からである。 でも、これと、ぎゃくの、現象に、わたしは、今、悩んでいる。 つまり、勝手に好きになられて、勝手に、愛情を、返さなかったことを、うらまれたのだ。わたしは、いま、わたしが、どぶに、落とした、あのときの、彼の、立場に、いる。それも、わたしの、うらみと、同じくらいか、何倍も、強力で、悪質な!!
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