3-6 香蓮復活

 どうも焔です。前回香蓮が俺の血を飲んでぶっ倒れ、復活したところです。


「気分はどうだ??」


 俺は起きているはずなのに目を閉じたままの香蓮に問う


「‥‥」


 何も答えないが何故か徐に口を尖らせる


『「久しぶりに念話使うがあれって絶対に目覚めのキス求められてるよな」』


 俺は日影が神の声だった時代の念話を使い日影に問う


『そうだね王子様。お姫様がキスをご所望の様だよ。してあげれば??』


『「他の女に手を出すのに嫉妬とか無いのかよ」』


『勿論、だって浮気されるのは焔にとって私が魅力的で無くなった時だって思ってるからね。まぁそれにハーレム物の一人になってみたいし』


『「さいですか。まぁ俺自体自分の所有物は誰にもやる気ないし、捨てる気も無いがな」』


 俺の言葉に赤面する日影


「んじゃ眠り姫には頑張ったご褒美を上げましょうかな」


 俺は横たわる香蓮に近づき尖らせている唇に自らの唇を当てる


「チュッ」


 唇と唇を重ねる音が聞こえる

 香蓮はそれで終わると思ったんだろう目を開き俺の顔を見るが俺の顔を見たとたん尖らせていた唇が緩む

 なぜならキスをさせると言う悪戯をした悪い子には羞恥と言う罰を与えるのが俺だからな

 俺の獰猛な目を見てこの後される蹂躙を理解したのだろう

 香蓮は蹂躙されないよう唇を閉じようとするが一歩遅く俺の舌が香蓮の口の中に入る


「ふぁっ」


 香蓮の身体がビクつき口からは驚きか快楽か分からない嬌声が漏れる


「んちゅっ、じゅる、んむ、んっ」


 ビクつく舌を舌で絡め、歯を沿うように舌で舐め、出来る限りにの蹂躙をする


「ぷはぁ~」


 俺の唇が香蓮の唇から離れる

 二人の間にはまだ繋がっていたいとでも言いたげな唾液の糸が繋がっていた。


「で眠り姫調子はどうだ?」


 俺は何も無かったかのように話を続ける


「最悪で、最高です」


 香蓮は上気した顔で目を蕩かせながら答える

 所謂メスの顔だ


「うわ~主エロすぎぃ」


 アスは何故か内股になり太ももを擦り合わせている

 日影は自分もされたことが有るからかニヤニヤしながら頷いている


「んじゃ香蓮が襲ってくる前に話でも戻しますかな」


 妖美な顔をしいつ襲ってきてもおかしくない状態の香蓮を無視し話を続ける


「よしまず現状確認、香蓮ステータスはどうなった」


 今までのメス顔から一転し少し真面目な顔に戻る 少しまだ顔が朱く、息が激しいが


「はいぃまず種族はぁ、しっかり半神になってますぅ。

 それにぃ、HPなどの表記もぉ消えてますぅ」


 まだ少し快楽が残ているのか母音が伸びている


「よし、あとはスキル系か」


 今後の予定を考えていると香蓮が首をかしげながら問いてくる


「焔ぁ後、称号に「???の加護」と「創造神の加護」・「創造主の加護」が増えてるよ」


「はぁ??」


 俺は香蓮の言葉に危機感を覚えながら自分のステータスを開く


 名前 焔

 年齢 17歳

 種族 半神(人間)(♂)

 LV.999


 戦闘スキル:全魔法Lv.10(火・水・風・土・雷・氷・聖・邪・時・空間・回復・防御)・幻影術Lv.10・剣術Lv.10・


 常時発動スキル:魔力操作Lv.10・詠唱破棄・魔力節約・不可視・マップ・不老不死・表示変更・常時成長


 任意発動スキル:鑑定Lv.10・限界突破Lv.5・リミットブレイク・躾プログラム(性)・ダンジョンテレポート・念話・ステータスエンチャント・眷属使役・創造・破壊・領域作成


 能力 金牛・創造・子・眷属化・「???」


 使役 ミノタウロス 創造神

 眷属 香蓮


 称号 異世界人・巻き込まれ・賢者・突破者・創造神の加護・ドM・シヴァ神の試練踏破者・神格保持者・性犯罪者・金牛の試練突破者・インド神の神格・変態・勇者の主・???・???


「いつの間にか色々増えてたわ」


 まず「自称神の加護」が「創造神の加護」に変化しておりスキルに念話・ステータスエンチャント・眷属使役が増えていた

 念話はさっきも使ったように口に出さず相手と話をするスキルだ

 ステータスエンチャントは自分のステータスやスキルの一部を眷属や使役しているものに貸したりスキルなどを借りたりするスキルだった

 最後の眷属使役は純粋に眷属に強制命令を出せるスキルだった

 まだあるがそれはまた今度解説しよう


「全体的に理解した。まず創造神の加護は日影が香蓮のことを認めたのと俺の眷属になったことが要因だろ。ステータスエンチャントのスキルが増えてたから多分俺が無意識にステータスに影響しそうな称号やスキルなどを付与したんだと思う」


 俺の答えに理解したように頷く


「分かりましたが後の「???の加護」と「創造主の加護」はどうしてですか?」


「それは俺にも分からないが多分「???の加護」は俺の加護なんだろう俺の称号の方にも???が増えていたしなだが「創造主の加護」は分からん すまん」


 俺が頭を下げると日影がひょっこりと顔を出す


「あぁ創造主の加護を手に入れたのね。おめでとう それはこの世界の創造主、簡単に言うとこの世界をどうにでも出来る者の加護だよ。」


 爆弾発言をサラッという日影 創造主の話は何度も出ているが何故香蓮に加護が付き俺に付かないのか分からない


「なんで私なんかが創造主の加護なんて大層な加護を貰えたのでしょう。会ったことも無いのに」


 こっちの世界に来てから創造主と言われるほどの存在に有った記憶がない香蓮は頭に?を大量に浮かべる


「ん~要因は多分焔の眷属になったのが一番大きい気がするなぁ あっそうだ焔、なんで俺の所には無いんだ。って思ってるかもしれないけど焔の場合は、いろいろあってあげられないみたい、まぁ理由は知ってるんだけどね」


「分かった。色々聞きたいことは有るが今はまだ聞く時期じゃ無さそうだし、創造主の加護ってどんな内容なんだ香蓮」


 香蓮は創造主の加護に鑑定をかける


「えーっと内容的には特殊効果として不老不死・消費MP激減・スキル取得率特大・全ステータス上昇率特大・強運・練度上昇率特大だそうです。…ナニコレチートじゃないですか」


 香蓮の口から放たれる驚きの内容

 不老不死

 不老で有るが完全な不死ではなく心臓が破壊されても脳を壊されても死なないがスキル破壊や全身を一瞬にして灰にされた場合はスキルが発動されないが常人を超えた回復力を手に入れる。

 それだけでもチートなのに消費MP激減・スキル取得率特大・全ステータス上昇率特大・強運・練度上昇率特大とか創造主完全に香蓮を殺させる気無いな


「俺よりチートで強いかもしれん」


 俺の発言に驚愕の顔をする香蓮


「いや、それは無い、無意識の中で創造の能力を使って色々なスキル作ってる時点で焔に勝てる可能性なんて無いよ」


 日影の言葉にデスヨネーと安堵したような少し残念な顔をする香蓮

 すげーな十面相ってまさにこの事だな


「と言うか普通人間はどう頑張っても不老不死のスキルなんて手に入らないのに焔はなんで持ってるのさぁ」


 少し諦めが入りながらも聞いてくる日影


「そりゃ今までの出来事を考えればわかると思うが神酒のせいだろ」


 納得したのかため息を漏らす


「察した」


「まぁ俺のことはどうでもいいが香蓮だ」


 自分に振られるとは思ってなく?を浮かべる


「私ですか?」


「そうだ、ステータスの数値的概念を無くしただけで俺や日影からすれば片手間に殺せるレベルあるのは変わらないから次はスパルタ式特訓の始まりだ。安心しろ不老不死が発動する程度だから」


 俺の発言にげんなりとする香蓮


「それって死ぬって事じゃないですか、ヤダァー」


 そういう事だ不老不死とは簡単には死なない利点が有るがその分死ねないという欠点がある


「死な安ってあるじゃろ」


「そーですねー」


 諦めたのか覚悟を決める香蓮


「まぁスパルタ式訓練って言っても初めは座学だけどな」


「は?」


 こうして俺が日影にしてもらったスパルタ式戦闘法訓練を香蓮にすることになった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る