3-5 香蓮魔改造
どうも焔です。前回香蓮が仲間になりました。
「ということで、香蓮を魔改造したいと思います。」
ワーパチパチとアスと日影はノッてくるが主役である香蓮はえっと驚いていた
「何を驚く、意志を貫くと言ったのなら覚悟も出来てるよな」
俺の言葉に後悔したような顔をするが後の祭りだ
楽しまなきゃ
「ということでまずは、人であることを止めてもらいます」
「えっ??私死ぬの??」
「違うわ、なんで蘇らせて直ぐ殺さにゃあかんねんめんどくさい」
俺の言葉に?を浮かべる香蓮
「まず、自分のステータス見てみ、種族が人間でしょ」
香蓮は自分のステータスを見ながら頷く
「次に俺のステータスを見てみ」
香蓮は指示に従い俺のステータスを見て、理解する
「半神(人間)になってる…ってことは私に神になれと??」
「半分正解で半分外れ、香蓮には俺と同じ半神になってもらう。半神とは、神格を持っているが神としては未熟or神になる気の無い者たちのことを言う」
俺の説明で何とか理解したのか何度か頷く
「要するに進化的な感じですね」
「そんな感じに思ってもらっていいぞ。それでだ、半神になる条件はさっきも言ったが神格を持てば良かったはず」
自信が無いため日影の方へ視線を移す
「強ち間違いじゃないけど一応人間と半神の間に亜人や亜神といった種族もあるが其れはまた今度に説明するよ」
「と言う事らしいので詳しい話は後でだ。」
ジト目でこちらを見てくる香蓮
止めろ俺だって詳しいことは知らんのだから
「偉い人が良く言うだろ気にするなって」
「焔も分かってないじゃん」
「そりゃ~初戦の相手がインド神話最強のシヴァ様だぜ、人間から一気に半神になってたからな」
「うわ~贅沢、私も楽したいな」
香蓮はキラキラした瞳でこちらを見つめてる
「はぁ 簡単になろうと思えばなれるがめっちゃくちゃきついぞ」
俺の簡単にと言う言葉に笑顔になるがきついという言葉に絶望したような顔になる
「一つ聞きたいんだけどどれ位辛いの??」
良くある、アニメなどでお化け屋敷に入った臆病な子がお化けに話しかけるような感じだ
「ん~、一つは試練を受けて貰って神格を得るパターンと俺の眷属と言うか所有物になって俺のステータスの一部を受け取るかだが。どっちもそれなりの代償が有って、まず試練だがアスとガチ戦闘をしてもらう」
俺の心を読める日影が小さい声で「うっわ~あれを飲ませるのか」とつぶやくが俺には聞こえていたので日影の方を向き笑顔を向けると引き攣った笑みを返してくれた
話の見えないアスと香蓮はなぜ日影が引き攣った笑みをしてるのか分からず?を浮かべる
「2つ目は俺の血を飲んで貰い俺の眷属と言うか所有物になってもらう。まぁ吸血鬼のような縛りは無くただのドーピングだと思ってくれれば良いが、レベルや行動によるステータス上昇じゃない分肉体が急激にステータスに耐えようと作り替わるから激痛が走り最悪死ぬ。まぁ1にしろ2にしろどっちも最悪死ぬけどな草」
「笑い事じゃないよ。焔はどっちがおすすめ?」
「ん?俺?俺は1はやったと言うかやらざる終えなかったが死ぬかと思ったというか痛みで気絶した。まぁ日影が居てくれたお陰で助かったんだと思う。」
「へぇ~じゃあ私は2番を選ぶね」
香蓮は決意を決めた瞳をしながら答える
「その心は?」
俺の質問にさっきまで決意を決めていた瞳はトロつき頬が朱に染まる
「だって焔の所有物ペットになれるんでしょぉ」
「やっべ日影のキャラが濃すぎて忘れてたけど初代ヤバイ女だった此奴」
「こうしたのは焔じゃないですかぁ♡それに私、結構血ってすきなんですよねぇあの鉄の生臭い感じがぁ♡怪我したときとかよく嘗めてましたぁ♡」
日影が反論しようと声を出すのを遮るように香蓮がしゃべるが色々と爆弾発言過ぎて話が頭に入ってこない
アスや日影も引き攣った笑みを浮かべドン引きしていた
「まぁ香蓮がやばい奴だと分かったところで、俺の血を飲んで貰いますかな」
俺は香蓮の前に立ち自らの指をブラッドメタル製のナイフで切る
「ブラッドメタルで切るのが間違いだったわ」
切れ味が良すぎた…軽く切ったはずなのに骨が軽く見えていた
「焔の血だぁ」
香蓮は俺の言葉など聞こえていない様で止めどなく垂れている血を絡めとるように舌で受け止め飲み込む
「美味しひぃ♡」
恍惚としたような表情を浮かべ身体をくねらせている香蓮
「香蓮どうだ?」
飲んだことを確認した俺は片手間に指を治し、香蓮に問う
香蓮は自分のステータスを見て驚愕したような顔を浮かべる
「物凄いスピードで全ステータスがはっ」
説明している途中で息を詰まらせたように香蓮がえずく
「始まったね」
「あぁ香蓮頑張れこれがお前の選んだ結果だ。もし耐え抜き生きていたのならお前を認め何か役立つものでもくれてやるからとりあえず今は頑張れ」
香蓮は頷くと何度か痙攣した後気絶し、床に倒れる
俺は、日影の寝ていた布団に香蓮を寝かせ手を握りながら、アスや日影の方を向く
「焔も最低だよね、どっちにしろ結果は変わらないのにさもどっちらかが正解でどちらかがハズレの様な言い方して」
日影は責めると言うより、俺の心境を理解しているのか優しく言ってくる
「主は、香蓮が耐える確信でも有ったんですか?こんな急なことせずに着実にした方がボクはいいと思ったんだけど」
アスは香蓮のことが心配の様だが俺の言った自分で選んだ道と言う言葉が心に刺さっているのか強く言えない
「正直言うと耐える確信なんて無いし、普通で考えれば死ぬ確率の方が高いが何故か香蓮からは俺と同じような感じがしたから俺はそれに賭けただけだ。それにさっきも言ったがこれは香蓮が選んだ道であり俺が強制したわけでは無い。だから俺はただ香蓮が耐えるのを傍で待つだけだ‥‥何時ぞや日影が俺にしてくれたみたいにな。」
俺の思いを理解したアスは少し顔を下に向ける
「はぁメスガキの為に少し昔話をしてやるよ」
俺は肉体の再生と破壊を耐えている香蓮の頬を撫でながらアスの方へ視線を向ける
「これはアスと会う少し前の物語、俺が香蓮たちクラスメイトと別れ一人でシヴァ神と戦った時のお話。俺は香蓮たちクラスメイトを逃がすため一人シヴァ神に立ち向かった。」
「実際は香蓮たちと別れ一人行動するための口実を作るためだったけど出てきたのがシヴァ神だったって訳」
「ひ~か~げ~、そういうネタバレはNGだぞ次やったらお仕置きな」
俺は魔力を触手のようにウネウネ動かす
「分かった、私が悪かった」
「はぁ話の腰を折られたが、あのティーシ宮は地球の各地の神様にどっかのバカが異世界で主権をかけた遊びをするよ。参加条件は黄道十二宮、赤道十二支の神格を持ったもの限定ねとかほざきおった結果出来た簡単に言うシヴァの試練場ね。まぁ勝敗はいろいろあったが一貫して言えるのは相手の数字及び名前などを知られると負けだけどな」
「じゃあ主は攻略途中でラスボスに会ったんですか?」
「そういう事、まぁ俺もシヴァから説明を受け速攻で試練はクリアしたんだけどシヴァが俺と遊びたがっていたので少し相手してたら、格下に対して本気出しおってな」
「あの時は確か私を見て、加護持ちなら本気出してもいっかとか言ってたような」
「それで、シヴァと言うかあいつの神格全てを集結させたブラフマーストラをなまくら一本で迎え撃ったんだよな」
「そうだね、アス簡単に言うと最高神の神格3つ分の力を一本の槍に集結させた技を今の100分の1もないステータス+どこにでも売ってそうな剣で迎え撃ったの」
日影の分かりやすい説明にアスは引き攣る
「うっわ~気持ち悪る」
「ド直球すぎだろまぁいいや。んでだまぁ迎え撃ったといっても片やどこにでもある唯の剣で片や最高神の神格3個分+それ自体に神格を持つ槍だったら当然勝つのは槍の方だよな。剣と槍は粉々に、シヴァは無傷で俺は右胸から右肩にかけて円形に消滅」
俺は分かりやすくあの時消えた部分を手で教える
「主、よく生きてたね」
すげー重みのあるように聞こえる
「あの時は俺も小石でコケただけで死ねると思ったぐらいだからな。それでだ。まぁシヴァと和解したと思ったら今度は地面が消えて下に急落下させられたんすよ右半身が無い状態で」
「ヨクイキテマシタネー」
もうリアクション取ることすら忘れたアス
「んで約65階層ぐらい落下したぐらいで水の音がしたから死なない様にやれることだけやって着地したんだよ」
「あんときは軽く死んだと思ったよねー」
日影は思い出すように頷きながら言う
「正直今考えても生きてることが不思議なくらいだ。で着地して直ぐに周囲の確認をしたんだよ、敵は居るか、トラップは有るか、役に立つ物は無いかをね。それで確認をしている途中でとあるアイテムを見つけたんだ。」
俺は保険で汲んでおいた神酒を見せる
「水ですか??」
アスが答える
「ハズレ、これは神酒、簡単に言うエリ〇サーの様な完全回復アイテムそれこそ肉体破損すら再生させてくれるほどのアイテム」
「それって最強なんじゃ‥」
「そう思うよねでもねこれには罠が有ったの、それは再生させてくれる点なの」
日影の説明に?を浮かべるアス
「それじゃあアス、柄の折れた剣を直す場合どうする?」
「ボクならまずは、剣から柄を外し新しい柄を着けるよ」
「だよな俺もそうする。だけど神酒は違って折れた柄の細胞を増殖させて柄を直すんだ」
俺の説明で言いたいことを理解したアスは驚きの表情を浮かべる
「それって急激に肉体で細胞分裂が起きるってことじゃないですか。今の香蓮のように」
「正解、俺は知らずに唯腕が直ると思って神酒を飲んで地獄を見たよ、全身を破壊されたような痛みが巡ったかと思うと次の瞬間治されの繰り返しだった。まぁすぐに意識を失ったがな」
「じゃあ主は元から自分と同じ痛みを香蓮に与えるためにこう言ったの?」
「半分正解で半分外れだな、同じ痛みをっていうよりこの痛み以上の痛みなんざそんなにないっから元から痛みに対してマヒしてもらいたいというのが正解かな。まぁ少しは俺の努力を知ってもらいたいというのは有るけどな」
「んっん~ん」
そんなたわいもない昔話をしていると香蓮が唸る
「眠り姫のお目覚めだ。」
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