3-3 日影復活
どうも焔です。現在目の前でアスと香蓮がイチャついてます。
「まって主イチャついてなんてないよ現実見て」
「えっ現実を見て言ってんだよ。アスの上に香蓮が乗って香蓮の腕がアスの股間のほうに行ってんだろ」
「違う現実見えてないこれをどう見たらエロく見えるの??完全に横四方固め決まってるよね、ボク普通に話してるけど結構辛いんだよ」
「あら焔、私とそういう事したいなら言ってくださればいつでもしたのに」
俺の発言に香蓮が固めていたアスを解き一瞬で俺の元に来る
「やれるもんならやってみろ多分ステータスの差が開きすぎて動かすことすらできんと思うぞ」
「そうですかなら試に」
俺の発言に今までニヤニヤしていた表情を変え獲物を捕まえる肉食獣のような表情に変わる
何をされるのかワクワクしていると腹に衝撃が走る
「わお動かせないと思うとは言ったがまさか試しで腹パンするとは思わなかったぜ」
腹パンされるとは思わず腹筋に力を入れて居なかったが衝撃だけで痛みはない
逆に殴った方の香蓮が少し涙目になっていた。
「うへぇ~めっちゃ固いよぉ~、なんで焔にダメージ入らないで私にダメージ入るの??」
殴った手を摩りながら香蓮が愚痴る
「だから言っただろお前確かアナライズってスキル持ってたよね」
こちらに来たとき香蓮にステータスを確認されそうになった時のことを思い出す
「あぁあのスキルはあの後鑑定というスキルに変わりました」
香蓮が思い出すような仕草をしながら教える
「そうか、なら鑑定で俺のステータスを見てみればわかるぜ」
香蓮は俺のほうを見つめ急に眼を見開き固まった
あっこれ呼吸すら忘れていやがる
「香蓮さんご感想をどうぞ」
「‥‥っは、なんでステータスが無いの!!」
俺の声を聴き現実に戻ったのか深く呼吸しながら聞いてくる
「その答えはそこで寝てる神様が知ってるよ」
俺はさっきからニヤニヤしたり普通に可愛い寝顔を見せていた日影の方を指さす
「ちぇ~気付いてたのか」
日影は悪態付きながら背伸びをする
「ごちそうさまです。‥‥じゃなくてアスの時のように何かあった時用に空間把握していたからな。そんなことより体調は大丈夫か??」
「ん~特に問題は無いよ」
日影は自分の身体を軽く触りながら答える
「ならよかった。そうだ日影、額貸して」
そういいながら俺は自分の額を日影の額に当て記憶共有をし日影が気絶してからこれまでの記憶共有をする
「ということでなんで俺のステータスからステータスが消えたか教えてあげて」
ステータスからステータスが消えるというパワーワード過ぎる、正確にはステータスからSTRなどの数値が消えている状態の事だ
「あぁそれはね、数値がバカみたいな値になったから消した。まぁ数値がどんだけ多かろうが死ぬときは死ぬからね」
「まぁそういう事だ。」
「分かった。で焔はこれからどうする予定なの??」
「俺らはこの後いろいろな所見て回りながら魔王のところにでも行こうかなって思ってな」
今後考えている予定を伝える
「えっ??焔、魔王倒しに行くの??」
「行かねえよバカ実際今の感じ魔王というより魔族自体動いている感じがしないからな」
「どういう事??」
「はぁ教えてやるよ。まず①魔王が復活したということで俺らは召喚されたがその時襲撃などがなかった」
俺は指を立てながら香蓮に言う
「それって純粋に魔王が私たちが召喚されるってことを知らないだけじゃないの」
ごもっともな返事が返ってくる
「でも僕なら寝て起きたらまず周囲の確認をするため自分に対して危険になりそうなものは調べるな」
アスが考える仕草をしながら答える
「おん俺もそうする。というか王や地位の高いものならまずそうするだろうな。俺の考えだが今回の魔王は人と戦う気がない気がするんだ。」
日影は何か分かったのかニヤニヤしている…クソ良くも悪くも神様ってわけだなまぁメインの香蓮は未だ??ってなってるけどな
「どういう事私には分からない」
「だよな香蓮って結構真面目だからラノベ系読まなさそうだしゲームもやらなさそうだからな」
俺の言葉に頬を膨らませる香蓮
「仕方ないじゃないですかだって私親などの大人からの期待に応えなきゃっていろいろ勉強や習い事で娯楽には全く…」
香蓮は俯き暗い顔をする
「わ~おこれは闇が深そうで、触れないほうが吉だな」
「焔、そういうの本人のいる前でいう事じゃないよ」
「そういう言葉自体本人が言う言葉じゃないぞ。まぁ俺はそういう期待とかが嫌で逃げだしたんだけどな」
「えっ??」
香蓮は顔を上げるが俺の表情は変わっていない
「まぁそんなことより香蓮、例えばだがお前が魔王だったとしよう」
「はい」
「お前は他の魔族によって魔王にされた場合まず何をする」
「そうですねまずは、現在把握をします。世界がどんな状態か、敵はだれか、味方はだれかなどの一般的な情報から世界から見た自分たちの立場などを私は考えます」
そう、そこがポイントだったんだ
まず他の者の上に立つということは他の者の命を自分が握っているのと同じなのだ
だがらまず現状把握をする
「では次だ。現状把握したところ、敵である人間がどういう手か分からないが自分が魔王になったことを知り、しかも自分を殺そうとしていると知ったらどうする」
俺は質問形式で進めていく
「まず邪魔をします‥‥そういうことか、今回魔王は召喚の邪魔も、召喚後も何もしてこないってことは魔王は争いごとが嫌いってことですか??」
俺の考えにたどり着いたらしい
「俺の考えではな、まあ深く考えるとこの説も結構極論で粗が多いが多分そうだろうと思ってる。もしかしたら生粋のバトルジャンキーで強い勇者を殺すことを楽しみにしてる可能性もあるし、他の可能性としては勇者を無視して他のことをしようとしてるとか。魔王は道具で宰相といった奴が黒幕ってこともあり得るから一概には言えんが多分魔王自体は悪ではないと思う」
俺の説明を聞き香蓮はきょとんとしている
「焔はその結果にいつたどり着いたの??」
「はじめっからだよ、ノエルに説明されたあの時から魔王は悪ではないのでは無いかって考えてたんだよ」
俺が答えようとしたら横から日影が答える
「俺の台詞を取るな」
そんな言葉を出しながら日影の頭を自分の膝の所に乗せ膝枕する
「ふぇっちょっと焔何してるの?!」
日影は足をジタバタさせ暴れるが頭をなでると拗ねたように頬を膨らませながらも大人しくなった
「イチャつくな」
香蓮が嫉妬したのか日影のように頬を膨らませる
「お前を甘やかすと貞操が危なそうだからパスで」
「ちっ」
香蓮は後ろを向き舌打ちをする
「まぁバカな話は後にして香蓮たちはどうする予定だ」
こっちの事情を話したんだ向こうの話を聞かねば
「ん~焔が消えた後、救出作戦があったんだけどダンジョンが崩壊して白紙化、死亡ということで各自解散っていう現状です」
へぇ~門番が言っていた話と大体一緒だな
「それで香蓮はどうしたんだ」
「私??私は、焔は絶対に生きてるって知ってたから一人で動くことにしたの」
「えっじゃあ凛音や詩紋は??」
召喚されてすぐの時二人は勇者のパーティーになると意気込んでいたのを覚えている
「二人とも自分の得意な分野に行ったの凛音君は王国騎士に詩紋君は賢者の弟子になったの」
「うわ~薄情というかテンプレというか」
「日影、そんなこと言っちゃいけません」
膝上で悪口を言う日影の頬を引っ張る
「ごへんなはい」
「やっばめっちゃ可愛い…はっ」
目の前に殺さんと言わんばかりの視線がある
「で、香蓮さんはこの後どうする予定なんですか??」
「そりゃ~もちろん焔のパーティーに入るに決まってるじゃないですかヤダな~」
俺の質問にニコニコした顔で当然と言わんばかりの顔で答える
「知ってたと言うか、ここで香蓮にあった時点でそうなる運命なんだなって察してた」
実際あの時香蓮に有ったらどんなことが有っても運命力という何かによって結ばれると思っていた。
「まあ来るのはいいが簡単な入団テストみたいなものでもしますかな」
「受けて立ちます」
俺は、膝にのせていた日影の頭をどかし立ち上がると香蓮、アス、日影も立ち上がる
「ではまずは場所を変えますか」
俺は両手を合わせる
パチンという音と共に世界が変わる
広がる世界は俺がアスと初めて戦ったあの世界だ
「へぇ~私の創造をもうここまで使い慣らすとは焔の成長率はやっぱりバカにならないね」
日影は一人俯きながら何か言っている
「んじゃ~とりあえずステータスの概念を吹っ飛ばそうか」
香蓮の表情が強張る
現在の香蓮のステータスは
名前 香蓮
年齢 17歳
種族 人間(♀)
LV.21
HP 14700/14700
MP (魔力) 14700/14700
STR (力) 14700
DEX (俊敏) 14700
VIT (耐久) 14700
INT (知力) 14700
EXP (経験) 0/105
スキル 「???」・魔力操作Lv.10・魔法Lv.9(火・水・風・土・雷・氷・聖・時・空間・回復・防御)・幻影術Lv.9・剣術Lv.10・詠唱破棄・魔力節約・鑑定Lv.10・限界突破Lv.2・モルフェウス
称号異世界人・勇者・突破者
「うっわステータス低っく」
俺の感想に日影は頭を抱え、香蓮は泣きそうになる
「焔がキチガイなだけであれは普通の人間だったら英雄もんだからね」
「まぁ実際俺のステータスは加護が有ってのものだったからな」
こっちに来てからすぐぐらいから自称神(日影)の加護が有ったからこうなったのだろう
「まぁ加護が無くてもいずれ焔はこうなってただろうな」
「なんか言ったか日影」
「何も言ってないよ」
「まぁいいか、とりあえず香蓮一度、死んでみるか」
さも日常会話かのように死の宣告をする
「ちょっと」
死の宣言と共に俺はブラッドメタルを変形させた刀で香蓮を切ろうとするが香蓮はどこからか取り出した剣で対応してくる
「わ~お不意打を守るとは」
俺は香蓮を蹴り飛ばしながら言う
「げほげほ、これでも向こうで、いろいろやってたので」
むこうとは地球の事だろう
「そういえば剣術の訓練の時にもそんなこと言ってたよな。それよりその剣は何処から出てきたんだ」
「秘密♡」
唇に手を押し付けながら剣を持っていた手には拳銃が握られており発砲させる
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