2-7 シヴァ神の試練

途中でシヴァさんの呼び名がインドラに変化しますが稲妻が放出されたぐらいからシヴァの神格がインドラの神格に変化したためです。


ツイッターアカウントがを作成しました。

日影 焔@なろう小説用という名前です

ツイッターアカウント→ @hikage_homura

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 どうも焔です。現在シヴァ神にあい前回のやり返しとして金剛杵を投げつけたところです。


「汝は馬鹿か」


 飛んでくる金剛杵をシヴァ神はトリシューラで迎え撃つが俺の金剛杵のほうが強かったのかトリシューラは壊れ、所々火傷や傷を負っている


「ふぅ満足した。よし続けていいよ。後今回俺はもう動かないからよろしく」


 俺はすっきりしたような顔をしながら日影とアスの後ろに隠れる

 日影はキョトンとした顔をしてアスはシヴァの怒オーラに少し怖気づいていたからアスの後ろに行くついでに尻を触ってやった


「あるじ~緊迫してるときにセクハラするってバカなんですか」

「よしいつものアスだな、怖気づいてんじゃねえよメスガキ」


 まだ少し怖気づいているがいつも通りの調子が戻ってきた。


「もっとほかのやり方があったと思うけどありがと主」


「で焔よなぜ今回お主が戦わないのだ」


 所々傷を負い不意打ちをされ怒りながらも冷静に聞いてくる


「そりゃぁ俺のペットどもがお前と戦いたいって言ったから譲ってやっただけだ。まぁふざけた戦いをしたら俺が出るけどそれまでは見物を決め込む予定だ。俺と戦いたかったら俺のペットどもを倒せ。」


 俺は風で作った椅子に座り脚を組みながら告げる


「ねえ主いろいろ言いたいんだけどまず何回も言ってるけどボクはペットじゃないからあとなんでそんなにハードル上げるの??」


 さっきの倍ぐらいの殺気を出すシヴァに怯え始めてるアス

 日影は普通にシヴァを見て動かない


「ほう、よかろうなら貴様の従者どもを皆殺しにしてやるよ」」


 シヴァの体から稲妻が走り、先ほど破壊したはずのトリシューラが手に現れる


「日影はいいとしてアス頑張れあのシヴァというよりインドラのほうが正しいかまあどっちでもいいか…でだあのインドラお前の金牛の上位互換とほぼ変わらんからがんば」


 金牛の神格である両刃斧とインドラの雷は同じ性質の神格だが片や怪物、片や神々の王とまで呼ばれた者だどちらが強いか一目瞭然だろう


「えっ、ちょっと待ってあれボクの手に負えないんだけど」


 アスは本気になったインドラの殺気に戦意喪失していた。


「はぁこれだからメスガキは…使役権を持って命ずるアステリオス全力で戦え」


 俺は躊躇することなく使役権を使いアスを強制的に戦わせる


「ちょっと待って主あれと戦えとかボクに死ねって言ってるの??」


 アスは涙目に成りながら訴えてくる


「馬鹿がメスガキペット、誰がお前を殺すかまず初めにお前には絶対にインドラ の攻撃を当てさせない例えあいつの全神格を使った攻撃だとしてもな、そして今まで影の様に静かだった日影がめっちゃ戦いたがってるからお前が俺の横で見物してても問題ないほど強いぞあいつ」


 今まで影だった日影は外に漏らしてないだけで内面はマグマのような闘志がある


「ねえ焔あれとタイマンしたいんだけどいい??」

「俺に聞くなアスに聞け」

「アスいいよね」

「はひゅ」


 日影に聞かれたときに少しでも闘志にやられたのだろうアスは腰を抜かして地面に座っている


「はぁアスお前お仕置きな」


 俺は腰を抜かしガクガクしているアスのもとへ瞬歩を使い近づき担ぎ上げるとそのまま自分の居た位置に戻る

 担いでいたアスを膝の上に寝かせ膝の上にある頭を撫でながら日影のほうに視線を移す


「日影万が一、いや億が一負けることは無いと思うが頑張れ」


 俺が合図をすれば速攻殺しにかかりそうな程の闘志を滾らせている。


「ありがと焔、出来ればブラッドメタル貸してくれない?あれを素手で倒すのはめんどくさいから」

「あれ??ブラッドメタルは血を吸った一人の人にしか使えないんじゃないのか??」


 俺は日影に疑問を問いかけながらもブラッドメタルを投げ渡す

 キャッチした日影の右手は案の定ブラッドメタルの棘によって貫かれる


「焔、いつ私が血を吸った一人だけが主人って言った??ブラッドメタルは血を吸った物のステータスを奪って自分のステータスにする鉱物であって人数制限は無いよ」


 日影が解説している途中でブラッドメタルの棘が消えていく


「ほらね、これで私も持ち主として認められたよ」


 見て見てって言わんばかりに右手にあるブラッドメタルをナイフやメリケンサックに変えていく


「へぇそうだったんだ初めて知った。教えてくれてありがとよ」

「汝ら準備は出来たのか?」


 いつの間にか一部蒼い稲妻のようなエネルギー体になっているインドラが話しかけてくる


「前回のブラフマーストラで気付いていたがお前やっぱりインドラの神格も持っているのか」


 前回最後に使われたブラフマーストラの時に薄々気付いていたがやっぱりインドラの神格を持っていたのか


「今更気付いたような雰囲気を出しているが汝、あからさまに前回で気付いていたであろう」

「もちろんヒンドゥーと言えば多神同一神格視されてることが多いからなまぁ同一神格視なんざぁ神話なら何処も同じなんだがな」


 例えばインドラとゼウスが同一視されることもあるし、大黒天とシヴァが同じだったりな


「ほう、それは博識で」


 そんなもん関係ないと言わんばかりの笑みを浮かべるインドラ


「そりゃぁどうも、まぁ知識は有って無駄にならんからな‥‥そんな無駄話はどうでもいい、俺のところの狂犬がお前と遊びたがってウズウズしてるみたいだし遊んでやってくれ」


 自分たちが待たせたのを理解しながらも相手のせいにした。

 案の定インドラは青筋を立てていた、さっきよりも放出している稲妻の量が増えている。


「貴様らが待たせたのであろう」


 ブチギレた。

 素晴らしいほどのキレだ

 俺と日影は大丈夫だったが俺の膝で(強制的に)寝かされていたアスは肩を震わせ少し泣いていた。

 雷が怖いガキかよ…あっこいつやったな

 俺が優し気に頭をなでると顔を真っ赤にしながら唸った


「うぅ~主のバカ」


 理不尽だ、これはお仕置き確定だな

 アスってこれで何回お仕置きしなきゃイケないんだ??


「はぁ怒んなインドラ、最高神の核が落ちるぞ」

「こんなので落ちる核などもっとらんわ」

「そうかいじゃあさっさと終わらせて欲しいし戦闘開始な」


 俺の開始の合図とほぼ同時に日影が動く、手に持つブラッドメタルをメリケンサックの形に変形させインドラに接近する


「すまん不意打みたいになった」


 日影がここまで素早く動くとは予想してなかった。

 シヴァは始めは驚きはしたがすぐに表情を変えトリシューラを巧みに扱い日影を迎撃する


「主はボクを殺させたかったのかい」


 インドラと日影の戦いを見ながらアスが問いかけてくる。

 膝枕してるから必然的に上目遣いになっている。

 目を潤ませたアスの上目遣いとか今すぐ襲いたい


「そんなわけないだろ、さっきも言ったが例えあいつの全神格を使った攻撃だとしてもお前が死ぬ可能性のあるなら俺は自分の身を使ってでもお前を守る」


 潤ませた瞳で上目遣いして聞いてくるアスのデコにデコピンを食らわせながらニカッとした笑みで返す


「はうぅ~なんでいつもは最悪なのにこういう時だけイケメンなの主は」


 アスが小声で何か呟くまぁ全部聞こえてるんだが聞こえてないふりでもしますか

 俺とアスがいちゃいちゃしてるときにインドラと日影の戦いに発展が有ることに期待をし視線を移すが、日影はブラッドメタルの能力を最大限に使い縦横無尽にインドラに攻撃をしインドラは、日影の攻撃を的確に捌いていく

 普通に見れは日影が有利な状況だがまだ二人とも自分の神格となるものを使っていない




 日影とインドラが戦ってどれぐらい経ったのだろう二人はいまだ戦っている。

 現状まだ日影が優勢でインドラの所々に傷があるのに対し日影はまだ無傷だ


「主?このまま戦ったらどっちが勝つと思う??」


 二人の実力を見て日影が負ける可能性を理解したアスがビクビクしながら聞いてくる


「どっちが勝つかなんざ知らん、実際問題、まだ二人とも神格を使った戦い方をしてないからな。インドラの神格は知っているが日影の神格をまだ俺は知らないからどちらとも言えんが創造のスキルで鑑みると日影が勝つ気がするな。」


 正直を言うと俺も日影が負ける可能性を否定することは出来ない

 なぜならインドラが本気になった時どこまで概念化出来るかにより日影の負けが決まってしまう。

 どういう事かと言うとインドラがガチになって稲妻から電気という概念にまで干渉できるとした場合、最上位の神だとしても攻撃する手段が限られてしまう。

 ただ日影の神格が創造であることを考えると概念を具現化し殴ることは出来ると思うが日影は良いところで気を抜く癖があるからな


「主、もし日影が負けたらどうするの??」


 アスは俺の返事に不安になったのか日影が負けた時の事を考え始めた


「馬鹿か、メスガキ、日影が負けたところで俺が出るだけだがまず初めに日影が負けることを考えるな。日影は日常面を見るとただの変態だが正直を言うと俺より強いからな」


 再度アスのデコにデコピンを食らわす。

 さっきより威力を強くしたためアスはデコを押さえ蹲る


「ほら見てみろ戦況が動くぞ」


 蹲るアスに催促しながらも視線は日影とインドラの戦いから離れない


「さっきからちょこまかちょこまかうざったるい」


 インドラの身体から360度全域に高電圧過ぎて白くなった雷光が走る

 日影は当たらぬように後ろに飛ぶがそれを追跡するかのように完全に稲妻と化したインドラが追撃する


「インドラの奴少し神格を開放しやがったな」


 先ほどまで怒りの力で動いていたインドラからは怒りのような激しいオーラではなく神々しくも荒々しい神々しいオーラに変わっていた。


「へぇ私みたいな狂犬なんかに神格を解放してくれるなんて優しい神様なんだね」

「うわぁ~あんな狂犬要らんわ~絶対主人の命狙ってやがる」

「ボクもあれの主人になるぐらいなら腹の減ったライオンの巣に飛び込む」


 観戦してる俺らの言葉が日影の心に見えない刃となって傷つけたのが理解したが今はまだ戦闘中だから後で何か褒美でもあげるか…うわ日影のやる気が一瞬にしてマックスにまで上がった


「インドラごめんね、焔が戦闘終わったらご褒美くれるって言うから速攻で終わらせるね」


 日影の口の動きを読み取ったらそう言ったと理解した瞬間、俺は眼を閉じかけるほどの強風に煽られた。

 頑張って目を開けるとそこには神々しい七色のオーラをまとった日影が居た


「インドラ、死にたくなかったら全防御をお腹に集中させて、一発で終わらしてあげるから」


 日影はブラッドメタルをパイルバンカーの付いた手甲の形に変え、ブラッドメタルに放出していた神格を纏わせる。

 先ほどまで神々しかった日影のオーラは今ほぼすべてブラッドメタルの手甲を装備した右手に集まっていた。


「最高神の一角だとは知っていたがこれほどとはな、焔と言いお前と言い本当に最高だぜ。

 そちらが全力の攻撃をすると言うならこちらも最高の防御で対抗しよう。召喚礼装:黄金の鎧」


 稲妻化していたインドラの身体に黄金に輝く鎧がはめられていく


「へぇーとある英雄から奪った鎧か」


 俺のつぶやきが聞こえたのか苦虫を噛んだような顔をするインドラ


「正解だ、我が子可愛さに最高の英雄から奪った最高の鎧だ。」

「そんなのはどうでもいい準備出来たらなら行くよ」


 インドラの言葉を遮るようにゆっくりと日影はインドラのほうに近づく


「来い、狂犬」

「どっせい」

 その声とともに日影の拳がインドラの腹を捉えパイルバンカーから槌が放たれる。

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