脱線しかしない異世界探索(仮)
日影 焔
1-1 召喚
ここははんなり高校の3年生の教室だ。俺の名前は焔 17歳で現役高校生だ。現在数学の授業中、数学を教えている男の先生が黒板に積分の説明を書いている。数人居眠りをしているそんな中俺はあくびをしながら数学の授業を受けていた。
「やべ~ねむ…小説でも読も」
俺はそれが当たり前かのように読みかけの小説を読み始めた。
「飯食った後だから、すげーねむみ」
「それな、飯の後の数学は寝てくださいって言ってるもんだよね……というかねむみってなに新しい流行語??」
「なんか最近ネットで流行ってるみたい」
クラスメイトは眠たさから愚痴を吐いていた。というかねむみってなんだよ普通に眠いっていえよ。
愚痴を吐いたクラスメイトとは詩紋と凛音だ。二人とも男だが名前で女によく間違えられるが見た目は凛音が180cmを超えており詩紋は165cmぐらいだ二人とも一般的な黒髪黒目をしており凛音はスポーツ系の部活の人のように短く切りそろえてある詩紋は凛音とは対照的にthe文化部的な見た目をしている。
「そうかそんなに眠いなら顔洗ってこい」
何時もの同じことを言ってるのか気怠そうに先生は言った
「「我慢しま~す」」
「よろしい ではこの問題解ける人居るか?」
先生の問いに一人の学生が挙手をした
「では香蓮、解いてみろ」
「わかりました」
挙手したのは香蓮という女子だ 彼女は所謂天才だ。文武両道で皆からの信頼の厚く普段は大人しくお淑やかで学校付き合いたい女子ランキング1位の子だ。香蓮は黒板のほうへ向かい苦も無く問題を解き自分の席に戻った
「正解だ お前らも香蓮を見習えよ」
「「むりで~す」」
そんな平和な風景に突然淡い光が床から放たれている
「あれなんか床が光ってない」
「これってもしかして小説とかにある魔法陣?!」
クラスメイトは驚きでガヤガヤしている
「お前ら落ち着け何が起きるか解らない時ほど冷静になれ」
先生は突然な問題に慣れているのか冷静にクラスメイトを落ち着かせようとている
「召喚だったら自由に異世界探索したいなぁ」
俺が呟いた途端光が強くなり先生を含めその教室にいた人は異世界に召喚された
~焔たち召喚中~
「静まれ!女王の前だぞ!」
鎧を着た人が怒鳴った
「どうしてこうなった」
現在さっきまで一緒に授業を受けていたクラスメイトと先生と一緒に 玉座の前に居る 周りを見渡すと鎧を着て剣を携えた人が右に8人並んでおり俺らを囲むようにローブを着た人たちが居る 足元を見ると学校で現れた謎の魔方陣が有った。そんな事考えている間にも女王様らしい人とさっき怒鳴った騎士っぽい人が話している。
「騎士長、よい 急なことで気が動転しているんだ」
「すみません 女王様、出過ぎたマネをどうかお許しください」
騎士長は頭を下げ一歩後ろに下がった。
「よい 顔を上げよ まずは自己紹介をしよう わたしはノエル、ここベルスターの女王だ」
ノエルと名乗った女王は玉座の前に立ってしゃべっていた。年齢は…何か殺気のようなものを感じたから何も言わんが髪と目は紅くスタイルはすらっとしてスリムという言葉が具現化したようで脚が長くエロい胸は…また殺気のようなものを感じた。察してくれ。
「君たちを召喚したのは勇者を召喚するためだ。本当は勇者一人を召喚する予定が魔法が暴走し範囲が大きくなってしまったためだ。すまない」
申し訳なさそうに謝った。
「突然で悪いのだが君たちにはやってもらいたいことがある。それは魔王を倒してほしい」
具体的に何をすればいいのか、この世界のことを簡単に教えてくれた。
「まずこの星はカムスという。そして人以外にも獣人やエルフなどもいる今回君たちに倒してほしいとお願いした魔王だが奴は魔族という種族の王だ。魔族は具体的には魔力値が高く、魔術が使え自分たちが特別だと思っている。そして何より人間を嫌っている。だから出会ったらすぐに襲ってきたりする、わたしも昔襲われて手に傷を負った」
ノエルはみんなに見せるように胸の前で左手の甲を触ったそこには引っかかれたような傷跡がある。
「魔族は凶悪で凶暴だから殺されるかもしれないけど、このまま放置すると人は奴らに殺されてしまう。だから頼む力を貸してくれ」
ノエルは深々と頭を下げた 一国の王が安々頭を下げることは無いのではないだろうか。
「そんなことさせられるか! 平穏な生活していた人に急に死ぬかもしれないけど力を貸してくださいなんて図々しいにもほどがある」
怒鳴ったのは数学を教えていた(授業をしっかり受けたことがないから印象にない)男の先生だ 死ぬのが怖いのかノエルを責めている
「図々しいと思っているがわたしたちもこうするしかなかったのだ」
「本当にそう思っているのか! 本当は自分たちが安全になるって喜んでるんじゃないのか!」
ノエルの言葉も聞かずに先生はノエルを攻め続けている。
「貴様いい加減に…」
騎士長が動こうとしたとき……
「ぐぁはっ」
先生の心臓のところから剣が生えていた。
「女王様 頭をお上げください。私はあなた様の話を信じ力を貸しましょう」
先生を刺したのはクラスメイトの香蓮だった。彼女は所謂天才だ。文武両道で皆からの信頼の厚く普段は大人しくお淑やかで学校付き合いたい女子ランキング1位の子だ。彼女が持っていたのは騎士が腰に差している剣だ。今の短時間に騎士の剣を奪い先生を殺したのだ。
「私利私欲のために他人を責める人なんていなかった 皆さん分かりましたね」
香蓮は目の笑ってない素晴らしい笑顔でクラスメイトのほうを見た。
「ひっ」
クラスメイトの何人かは小さな悲鳴を上げながらも必死に頭を縦に振った。
「こえぇ。人ってあんなに簡単に人を殺せるのかよ」
内面ひやひやしながらそう思った。
「女王様、お見苦しいものを見せてしまい申し訳ありません。先ほど申し上げましたが私はあなたのお力になります。また勝手に剣をお借りして申し訳ありません」
「ありがとうございます」
ノエルは目の端に涙を浮かせながらも香蓮に感謝の言葉を言った。
「説明といい、この茶番といいなんか違和感感じるなぁ~、さっさとばっくれて異世界旅したいなぁ」
ダンジョンとか冒険とか異世界飯とかさっき話に合った魔法や他の種族など異世界ならではのことをやってみたいなぁほかにも…
「やっぱり、あなたが勇者でしたか」
ノエルの声を聴き視線を移すと香蓮が輝いている古びた剣を持っていた
「その剣は初代勇者様が使っていた剣で勇者が持つと光り輝くと言われていますそんなに頻繁に勇者が出ることもないのでただの御伽噺だと思っていましたが本当だったのですね」
香蓮に助けてもらったのがうれしいのか初めのような態度ではなくもっと柔らかな感じになっていた。
「まあ初めて会った勇者に舐められたら王失格だからな強気になってたのかな可愛いな」
騎士が聞いたら処刑されそうなことを小さく吐いた。
「勇者として認められたのなら私はこの命を人のために使うことをここに誓います」
香蓮が剣を上げるとそれに呼応してより一層剣の輝きが増した。
「昔にも勇者が居るということはその時魔王は倒されたはずなのにまた魔王が出てきたのか…でもならなぜ復活してすぐに戦争を起こさないのか…まぁ今悩んでも仕方ないからさっさとこの集団から逃げることを考えよう」
俺は昔読んだ小説からいろいろな可能性を考えた結果一人で活動することを決意した。
「今日は召喚などでお疲れだと思います。各自お部屋をご用意させていただきました。そちらでお休みください 夕食の時間になりましたら使用人が参りますのでご安心ください」
クラスメイトは各自部屋があることと休めることに歓喜していた実際俺も情報の整理をしたかったからうれしかった後王城の客室が気になっている。
「では使用人が案内いたしますのでお待ちください。後、勇者様この後今後の話をしたいのですがよろしいでしょうか」
「分かりました。では残りましょう。皆さん後でお会いしましょう」
香蓮はクラスメイトに一礼するとノエルのほうへ向かった
「では皆様僭越ながら私がご案内いたします」
アラフィフ使用人来たーーー俺は心の中で叫んだ。
人物紹介
キャラやスキルなど新しく出てきたものの紹介をしていきたいです。
記念すべき第1回目は主人公ではなく今回の勇者枠の香蓮さんです。
名前 香蓮
ステータス
年齢 17歳
種族 人間(女)
LV.1
HP 100/100
MP (魔力) 100/100
STR (力) 100
DEX (俊敏) 100
VIT (耐久) 100
INT (知力) 100
EXP (経験) 0/5
スキル:「???」・魔法Lv.5(火・水・風・土・雷・氷・風・聖・回復・防御)・幻影術Lv.5・・剣術Lv.5・詠唱破棄・魔力操作Lv.5・経験値取得倍増・ステータス上昇倍増
称号:異世界人・勇者
紹介
はんなり高校の学生で文武両道を具現化したような存在。所謂天才
外見、顔、学力、体力etcすべてに対して完璧。
学校内のすべて(焔を除き)の男子の女神的な存在だけど香蓮本人は自分より強い存在に憧れており今まで告白してきた人全員を断ってきた。
今回の召喚の目当ての人で他の人はある意味巻き込まれただけ。
ベルスター召喚時のステータスはクラス1番で先生に責められている王女のために立ち上がる。
裏話
一番初めの設定では勇者枠は男だったが友達から「主人公ハーレムものなら勇者も抱いたほうが楽しそうだから女のほうが良くね」という言葉から急遽変更されたキャラである。
次回は主人公の焔君の紹介ですので乞うご期待。。
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