遺言ですよ

とある世界の森の奥深く。


不老長寿の魔女が居た。


「やぁ、お弟子さん。 魔女の最期の戯言を聞いてくれるかい?」


「私より若々しいお師匠さん。 いつもじゃないですか」


「本棚の三段目、左から五冊目。 明日の昼に開きなさい」


「遺言の様に聞こえますよ?」


「遺言ですよ」


次の日、魔女は笑顔で永遠の眠りについた。


遺言の本には、魔女の知識が。 そして本の最後に、


『貴女は好きに生きなさい。 愛していましたよ。 可愛いお弟子さん。』

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SSシリーズ シキ @yukishiro8813

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