寝ぼけてた、寝ぼけてたんです!

眼が覚めるとまん丸な月が眼に映る。


あぁ、そうでした。 依頼の帰りに暗くなってしまい相方と交代で寝てたんでした。


視線だけで相方を探すと焚き火に枯れ枝を投げ入れていました。


ほんとに男性かと疑うほど美しい銀髪に中性的な顔。 月明かりと焚き火に照らされ一枚の絵画の様に見えます。


「口に出てるぞ」


顔がかーっと熱くなるのがわかります。


「寝ぼけてた、寝ぼけてたんです!」

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