ルポルタージュ

Haruka

180225.吉祥寺

私は非日常を求めて休日を過ごしている。

都会の、しかも都心部、東京駅から10分ほどというところに住んでいる私にとってはいわゆる下町の商店街の活気が愛おしい。20年来生活をしてきた田舎のふるさとも当時の新興団地であり、穏やかな場所であったためか、なおのこと活気ある街を求めることが多くなった。


そんな私がよく出向く町の1つが吉祥寺である。

JR線と京王線の駅が併設され、駅の南北には複数の商店街がある。また南側に少し歩くと恩賜公園があり、緑に囲まれた都会のオアシスが広がっている。


行きつけの美容院と眼鏡屋があり、私を知っている人がいるのはもちろんのこと、活気ある街では非日常が連続する。商店街の中では赴くたびに違う空間が描かれ、人々の目を奪っていく。大きなアーケードは雨模様でも人々の賑わいを邪魔しない。


楽しみ方はいろいろあろうけれども、百貨店や量販店で新しいものを見つけては刺激を受けるのが吉祥寺の過ごし方である。その刺激の幅の広さがなんともいえない。とにかくたくさんの刺激を与えくれる。


否、与えくれるとはいってもその実感はない。私が知らぬ間に、私自身に刺激を与えてくれる。吉祥寺に旅行に行く、そんな感覚でいつも吉祥寺の町を歩いている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ルポルタージュ Haruka @yuharuka

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る