不老不死
桜船 みかん
不老不死
不老不死。
そうじゃない人にとっては、「すごい」や、「いいな」と、憧れを持てる存在。でも、本当の不老不死にとっては、嫌なこと。たくさん思い知った。姿は、若いまま。けど、心は、おれていった。
僕は、不老不死だ。最初は、お遊び半分で、契約してしまった。けど、契約した僕のなかには、ずっと誰かのそばにいたい。と思う心もあった。けど、その誰かは、僕をおいて、何処かへさってしまう。何度そんな体験をしたことだろうか。痛くても、寂しくても死ねない。大好きな人に出会っても、その人は、はかなく散ってしまう。ある日一人の子に、僕の真実をうちあけた。そして、「不老不死にならないか?」と、提案した。けど、その子の答えは、
「こわい。一生おんなじ人を愛するのは、むりよ。仲が、よかった子にも、会えなくなってしまう。サヨウナラ」
そう言って、一人の子は、帰って二度と会うことはなかった。そんな悲しい人生。
僕だって、そんなことわかってる。
ー僕のことを愛してくれる人は
いるんだろうかー
不老不死 桜船 みかん @mikannsenn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます