新たな仲間
第5話 父親との出会い?
入ってきたのは父さんに似ているが何かが違う男性だった。
『浩介さん・・・?』
「もしかして・・・」
「あぁ。俺が死んだという浩介だ。」
「じゃあ・・・?」
「お前の本当の父親だな。」
まさかの出会いであった。
「母さん、知ってたの?」
「少し前に見つけたの。」
『どこでですか?』
「言わなきゃダメ?」
『はい。』
「えっと・・・その・・・」
『溜めなくていいですから。』
「女子トイレ。」
『浩介さん?』
「えっと・・・これには深い理由があってだな・・・」
『深い理由がね〜?』
「あそこは俺の地下室への扉を壊して作られた場所なんだよ!」
『じゃあ、あなたがいた場所って・・・?』
「司令室だ。」
俺は直感的におかしいと思った。それはリザも同じだったようで
『司令室は昔から場所が変わっていませんが?』
「誰が司令を出していたか知っているか?」
『明子じゃ・・・?』
俺はそこで気づいた。
「出していたのはあなただったということですか?」
「当たり。」
「なら死んでください。」
「なんでそうなるかね!?」
「死んだという嘘をなくしましょう。」
「そんな理由で!?」
「悪いですか?」
「リザ!こいつになんとか言ってくれ!」
『どうやって死にたいですか?』
「感動の再会といういいシーンだろ!?」
『それ言った時点で感動の再会じゃないです。』
「お前を作ったやつだぞ!?」
『今は明子さんのパートナーなので関係ないです。』
「リザ、今日をもって明子のパートナー解任。」
『却下します。』
「俺はおまえたちの上官だぞ!?」
『それは以前の話で今は私の方が上官です。』
「リザ、お前の階級は?」
『あなたのひとつ上です。』
「お前に与えたことは無いぞ?」
『本部の会長から任命して頂きました。』
「あいつが・・・」
「私も今はあなたの上官ですよ?」
「おい、そこの息子よ。助けてはくれないか?」
「嫌です。」
「速いな!ツッコミの天才かよ!?」
「違います。」
「なんか話しにくいやつだな・・・」
「そりゃ、どうも」
「褒めてないんだけどな・・・」
『なら死んでください。』
「またその流れか!?」
「ナイス、リザ。」
「明子まで・・・」
「とりあえず、仕事をしなさい。」
「はい・・・。」
「浩平も一緒に行っておいで。」
「分かった。」
「よーし、行くぞ。後輩!」
「嫌です。」
「さっき、分かったって言ってたよな!?」
「あれは買い物に行ってきてって言ったんだよ?」
「タメ口になってる!?」
「悪い?」
「悪い!」
「母さんの許可貰ってるんだけどな〜」
「そんな・・・!」
「分かったら、さっさと行ってきて。」
「拒否します。」
『却下します。』
「却下を却下します。」
「却下を却下することを却下します。」
「却下を却下、さらに却下することを拒否します。」
『しつこいです!』
「それが俺の取り柄だ!」
「ありえない〜気持ち悪い〜」
「誰だ!」
「仕事、代わりにやったから後でお小遣いちょーだいね。元隊長。」
「元じゃないから!」
「元ですよ?」
「降格されてるのか!?」
『当たり前じゃん。』「当然そうでしょ。」
「リザまでタメ口!?」
そして俺たちはようやく仕事をすることになるのか――
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