ようこそ!読書感想部へ!
ほろ兄
第1話
俺の名前は相崎颯人。
今年から白岡高校に入学する。
中学で引きこもりだった俺は心を入れ替え
新しい生活をするつもり…
いや、絶対する!
……などといろいろな思いを抱えながら入学式に向かう。
定番のイベント、角を曲がったら綺麗な同級生とぶつかってフラグ成立!
みたいなことを期待してはいたが見事に裏切られ、とうとう学校に着いてしまった。
自分のクラスを確認し教室に入るや否や
可愛い子がいないかと探しだす俺
比較的、顔面偏差値が高い自分のクラスに少々安心感を覚えつつ空いてる席に座った
すると俺が入った扉から担任と思わしき女性が中に入り、出席確認・入学式の流れ等々
話はじめてた。
なんだかんだで入学式も終わり、5日目の今日から部活の体験がはじまった。
中学時代は引きこもりだったため、部活には出ずついには幽霊部員となっていた俺にとっては高校生活を左右する大事なことなので真剣に選ぼうと思っていた。
サッカー部や野球部、テニスに水泳
スポーツを中心に廻ったが元引きこもりに
運動部は正直かなりキツイ。
一通り見てまわった後、疲れた俺は近くのベンチに腰掛けた。
体をだらっとさせて疲れを癒す
運動部だと印象はいいが、俺にはむかないか
などと考えていたのとき…
「あのっっ!」
急に後ろから声を掛けられ体をビクッとさせ
声のほうを向いた。
「お前はたしか、隣のクラスの芝…なんとかさんだよな。俺に何か用か?」
「芝乃日向です。えっと、実は自分に合った部活が無くて……自分で部活をつくろうと思うんです!」
「あ…そうなんだ、頑張ってね」
と、自分でもそっけないと思うほどの言葉をかけて俺はベンチで寝ようとした。
「なんで寝ようとするんですかっ!部活を申請するのに人が必要なんです。
相崎さんは本好きですよね?たまに読んでる本がマニアックだったのですぐにわかりました!」
「なんで俺の読んでる本が分かるんだよ!
それに本と部活になんの関係がある」
すると彼女は《何バカなこといってるの?》と言わんばかりの顔でこっちを見た。
「本を読む部活をつくるんですよ!
でもそれだけだと部活として不十分な気がするので読んだ本の感想を言う部活として
[読書感想部]を設立しようと思ってます」
なんだそういう事か。
「読書感想文かよ!それと俺はその部活に入れない。理由はは人に言えるような事じゃないから言わないけど悪いが他をあたってくれ」
そう。印象良くするためにカッコいい部活に入りたいなんて言えるわけないじゃないか!
俺は立ち上がり家に帰った。
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