第6話
…初顔に足踏む癖の多かれど時に微笑む女神ゐるかも…
自分の事なのに、欠点と認めてもどうにもならない事はあるようだ。でも好いように考えれば、普段の自分に反する初対面は過去にも有った。
男性で言えば今も付き合いのある友人達であり、女性に関しては、私は中肉中背イケメンでもなく積極的でも無いから、深い付き合いになった三人を含む数えられる程に過ぎない。慣れればお喋りなくせに、それは好意を持たれた場合に限られていた。
女神の気まぐれだろうか。偶にいや忘れた頃に、天は普段の負い目を埋めるかのような自然な引き合わせを私に与える。
しかしその好意にいい気になると、持ち上げられて落とされるみたいな決まり事も確かにあって、これも中々一筋縄ではいかない。
何れにせよ私にとって気負いのない稀であるから、それはそれでのっぴきならない嬉しさに違いはなかった。
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