告白される、そして


 ルナに告白された!!


 3日間会えない辛さが一瞬で吹き飛んだ!!、嬉しい!!、ルナも私の事を好きで居てくれた、嬉しい嬉しい嬉しい!!!


 でもその後に来た言葉に私は動揺した……


『何処にでも行きます、日本の端でも、いや世界の果てでも、だから、お願いします、僕と会ってください!!』


 え!!!


 会いたい、ルナに会いたい会いたい会いたい、でも、私もだよと打つ手が止まった……


 怖い……ルナは男の人……ルナの事は大好き、会いたい……でも……


 そして自分のその手を、腕を見る……痩せ細った腕、痩けた頬の自分の顔が暗い風景の映像を映しているディスプレイにうっすら写る


 

 こんな姿でこんな醜い姿でルナになんて会えない、そして怖い、ルナがではなく、男の人が怖い……


 私は、打ってしまう、逢うのは無理と


『ごめんなさい』


 するとルナからの返信


『そ、そうだよね、ごめんね、変なこと言っちゃって、リン、ストーカーに逢ってるんだもんね、好きなんて言ってごめん、えっと忘れて、あ、僕も忘れた、あはははははは、えっとごめん、今日は落ちるね、えっと、じゃあ』



「え?違う……、そうじゃない、私も好き、ルナが大好き、告白してくれてありがとうって……、あ!ごめんなさいだけじゃ告白を断ってる事に!……告白は嬉しい、私も大好き、でも会うのは無理」


 そう打たなけれいけなかった、つい動揺してしまった、本当に突然の事に弱い


 いや、そんな場合じゃない!!


「待って、手が動かない、行っちゃう、ルナが行っちゃう、もしかしたら二度と…………いやああああああああああああ」



『まってるな!!』



『まってるな?、うんそうか、ごめん二度と待たないよ、本当にごめん』


 えええええ、ち、違う、違うの、早く打たないと



『ちがうううううううう』



『え?』



 間に合った……ログアウトされてたら一生会えなくなる可能性も……




『いいんだよ、気を使ってくれなくても』


『え?』


『本当にごめんね、もう忘れて』


『違うの』


『リンはやっぱり優しい、いいんだよ僕なんかに気を使わなくても』

 なんか……ルナってちょっとめんどくさい?


『もう!違うのルナってば!!』


『え?』



『違うの、あのね、私も、私もルナに言いたい事があるの』


『え?』


『私もルナの事が好き、落ち込んだ時や悲しい時、辛いときにルナと喋ると、全部忘れられた、ルナの優しさ、誠実さが好き、ルナの姿は分からない、でもルナの事が好き、だから嬉しかった、ありがとうルナ』


『本当に?』


『本当だよ!』


『僕に気を使って言ってくれなくても』


『もう!私の事を信じてくれるんじゃなかったの!』

 ルナってやっぱりめんどくさい?


『だってリンがごめんなさいって』


『あ!、そうだった、ごめん』


『やっぱり!!!』


『もう違うってば~~ルナって少しめんどくさいよ!!』


『がーーーーーーーーーん』


『あ、ごめん、でも自分でがーーーんって面白いいい』


『面白くないよう、僕どれだけ勇気を出して言ったと思ってるの!!』


『うん、わかってる、ごめんね、ありがとうルナ』


『えっと、ううん、でも、じゃあなんでごめんなさいなの?』



『あのね、会うのは無理って』


『ああ、そうよだよね、さすがにだよね』


『違うの、私もルナに会いたい、でも今は駄目』


『今は?』


『うん、今はまだ無理、こんな姿で、こんな状態でルナに会えない、会ったら嫌われちゃう』


『そんなこと無い、リンがたとえどんな姿でも僕はリンの事が好きだ、好きで居続けられる』


『ありがとう、でも今は駄目』


『リン』


『私ねずっとこのままじゃいけないって思ってた、ルナは私に勇気をくれた、だから私も努力する、いつかルナに会えるように、ううんいつかじゃ駄目だね、夏休み、夏休み中にルナに会う、今決めた!私頑張る!!』


『本当に?』


『うん!!夏休みルナに会う!!』


『やった、やった、やったあああああああああああm(。≧Д≦。)m』


『(`・д・´)頑張る』




 #####


 ログアウトした画面に自分が写っている、放心状態でそれを見ていたが段々と現実に引き戻される……


 ルナと夏休みに会う約束してしまった……ってどうすんの私いいいい


「言ってしまった……」

 男性恐怖症の上だいぶ治ったとはいえ、拒食症だった為今でもご飯はあまり食べられない……そしてこの痩せた身体……いくら細い人が良いって言っても限度がある……


「とりあえず5キロ、出来れば10キロは体重を増やさないと……」

 食欲がわかない、最近はゼリーや栄養剤ばかり……


「料理は苦手……でもそれより問題は……」

 一番の問題は……男性恐怖症……これを治さなければ……でもどうやって


 クラスの男の子と喋ったことはない、そして周りも、もう私に話しかけてこない……今さら喋ってなんて言えるわけ無いし無理……でもやらなければ……


 どうしよう、どうしよう、誰か慣らしてくれる男の人……お義父さん?じゃあ駄目だよね年的にも、先生、なんか勘違いされそう………………あ


「!!!」

 一人いる、でもそれこそ今さら……でもやるしかない……自分の為にそして……


「ルナのために、やるしかない!!!!!!!」



 ####



 私は翌日学校から家に走って帰って来た、そして玄関に座る……正座で座る


 心臓が破裂しそう、怖い、でも彼しか居ない、ルナの為なら何だってする、しなくては……緊張で心が壊れそうになる……


 そろそろ足が痺れ始めてきた、でもここで待たなければ、部屋に行くなんて無理


「!!!!!」


 外に人の気配が、そして鍵が開く

 私は背筋を伸ばして扉が開くのを待つ


「!!!」

 彼が私を見た瞬間私は土下座をした!!


「お、おに、お兄ちゃん!!お願いがありまひゅ……」


「ありまひゅ?」


 噛んだああああああああああああああああああ



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