皇居外苑
上野恩賜公園と皇居外苑の大寒桜は開花していたが緋寒桜はまだのようである。朱い蕾を重たそうに下げていてツツジのようであった。花を他の花で例えるのは無粋かとも思うが……。
ふと、槇原敬之の歌詞が頭に流れてきた。あれは皇居外苑を歌っているのだろうか? 明治神宮のことかもしれない。しかし、新幹線のホームに舞った花吹雪を思い出すなら東京駅近くの皇居外苑ということも考えられる。誰に解説を求めたらいいのだろうか。
私も故郷を離れて夢を叶えようとしている。元気かどうか心配してくれるみんなも同窓会の案内状も来やしないが、却ってそれが私を焚きつける。このまま死んでは何のために生まれたのか分かりやしない。
名を上げるつもりも、誰かを見返してやろうという気も、さらさらない。私は私のやりたいことを全力で成し遂げるだけである。この町でなくたっていい。私のことが分からなくたっていい。
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