落書き小説 G-write

高本マサレ

第1話 おはよう、弟君。

朝日が瞼をこえて、明るさを渡してくる。

思わず瞼を開け閉めして、目が覚める。

「あ、起きたんだ」

天井に張り付いていた、親の再婚で出来た義姉の充電器幸代が、朝イチの睨みを聞かせてくる。

「おはよう、弟君」

まだ、家族になったばかりで混乱している事だし、他の部屋の天井に張り付くこと誰だってあるだろう。僕はいつものように笑顔でこう答える。

「あぁ、おはようブスババァ、今日は最高の散歩日和だねメスブダ!」

挨拶には挨拶を返すのが基本だ。

「んぅふぅぅぅーー、ハァハァハァ、お、おはよう」

挨拶を返されたのが嬉しかったのだろう。顔が赤くなって、体を、下半身中部を異常なほどにくねくねしている。

恥ずかしながやなんだな!可愛い!

僕は彼女の首にこの前渡された首輪をつけて、リードを引っ張りながら部屋から出ていった。

二階から一階へと、第三階帝魔法ルーズシナプスを使って降りていった。

後ろから息をきらしている義姉の姿が見える。熱でもあるのだろうか、心配をしながら声をかけてみる。

「おい、豚、鼻息がうぜーんだよ、気色悪いから息止めとけ」

うん、しっかりと心配をしつづ、相手へのコミュニケーションをとる。完璧だ!

「ぅぶ、ぅぶ、ぇええ、だいじょぉぉぉ、ぶょ」

ほら、嬉しがっている。よかった。

そんな姉をあとにして、僕は家から飛び出す。

外はあたり一面血の海で、真っ赤な色彩がとても魅力的だ。

目的の場所へと僕は急ぐ。

第二階帝魔法、リライトスキル!オン!

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