第24話美優10

式は無事に終了した。

一番心配だった社長の挨拶も、私が魚売り場で働いていたっていう事をしっかり隠してくれて一安心。



「まだ有給が残っているので完全に退社する訳じゃないんですけどぉ~、今日で最後なので~。

お世話になりました~!」


早朝の時間帯から魚売り場で働いたあと、本社へ挨拶をしに寄った。

最終日にまた本格的に挨拶には来なくちゃいけないんだけど、まず今日は軽くね。



「明日から何するの?あっ・・・・そっか。

ご主人は自営業だったっけ?」


「ええそうなんですぅ~。

次期社長なんですよ~!!

なので明日から荷造りして今週末までには引越しを終わらせてお仕事を手伝おうかな~?なんて」


「そうなんだ~。美優なら若いし看板娘になれちゃうね!

お幸せに」



皆に祝福されながら会社を後にした。

看板娘か~。

思いつかなかったけど、そう言われてみると私ならなれちゃうんじゃない?

だって若いし器量がいいし!


この若さで時期社長夫人に看板娘か~。

忙しい日々になりそう!



新生活に期待を膨らませていた。

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