第22話美優8

「とにかく招待状を送りたいからグループラインに住所書いといて!!!

たかがコンビニのパート位で熱くならなくていいから!

それにアンタの代わりなんていくらでも居るんだからね!!!」


これ以上吉田と会話してたら、マジでキレそうだから要件だけ早口で言うと早々に店を出た。

吉田はやっぱ生きてる世界が違うわ。

会話が全く噛み合わないっていうか、何ていうか。



その後仕事を終えた吉田からラインに返事が来た。



「やっぱり仕事は休めなさそうだから、私の代わりに別の人を招待してあげてください」



はあああああああああああ????????

別の人を招待しろって・・・・・・・、居ないから困ってるんだろうがぁあああああああ!!!!

時給で働いてるフリーターなんだから、パート位休めよっ!!!!!!!




結局必死に出席した人を集めたが、私側の出席者は100人もみたなかった。



「あら美優さん側はもう呼ばなくて大丈夫なの?」


義母に半笑いで言われたその言葉が胸に響く。



「ええ・・・・。皆忙しいみたいで、呼ぶのも悪いかな~って思いまして」


「随分お気遣いが出来る子なのね。周囲への気遣いって大切よ」


苦し紛れで放った言い訳だったけど、それが返って義母に好印象を与えたみたいで良かった。

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