第12話綾9

あっという間に月日は流れ、彼氏・・・・いや旦那との新しい生活が始まっていた。

一緒に住むマンションは旦那が用意してくれた。

この私と結婚するんだもん!

それ位やってくれてもいいよね!



新しい環境で生活!

何して過ごそうかな~?

とか毎日考えつつ、夕食の準備を終え旦那が仕事から帰ってくるのを待っていた。

しばらくすると旦那は帰宅。



「おかえり~!」


「ああただいま」


疲れているのか?無愛想に返事すると旦那はカバンから数冊の本を取り出すと、テーブルの上に無造作にほおり投げた。



ん?何これ?

置かれた本を見てみると、それは求人雑誌。



「何これ?」


「見てわかんないの?求人雑誌だよ」



・・・・いや、見てたらわかるけど・・・・。



「そろそろ失業保険も切れる頃だろ?

だからパート先も探し始めなくちゃいけない時期だな~って思って買ってきた」


パート先?誰が働くの?



「今は何処も人手不足だからコンビニとか飲食店ならすぐ見つかると思うよ。

試しに数件電話かけてみたら」


もしかして・・・・・・私?

私がパートに出なくちゃならないの?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る