第20話 ケサモ オタノシミデシタネ

 ピピピ、ピピピ、ピピピ!


 いつもより1時間早く鳴らしした目覚ましの音に、目を開くと。


「にへへ~……♪」


 俺の上には、全裸のゆーとがいた。


 やわらかなおっぱいを押し付け押しつぶすようにしながら、楽しげに俺のことを見上げている。


 恋人として、おはようの挨拶なり?


 何かしら声をかけるべきだったのかも知れないんだが。


「あーっ!? あっ、あーーーーっ、あーっ、ああああああっ!」

「孕めっ、孕んじまえっ!」


 朝立ちしてるときに、ものすごくカワイイ幼馴染にパイオツ押し付けられた状態で、息子が我慢できるはずもなく。


 押し倒して、押しつぶすようにして、マングリ返しの姿勢で、おっぱいやおしりやふとももや腰を触って揉みまくって、突きまくって、3回くらい、中に出してから、やっと落ち着いて。


「はひっ、はあ、あっ、はあっ」

「ふーい……っと」


 息も絶え絶えのゆーとの頭を抱くようにしながら、ごろん、と、横になった。


「はひっ……ひっ、……は、……ふう、う♪」

「……おう、おはよう」


 ゆーとの苦しげなやっと収まったかと思うと、……再び、ぎゅっと身体にしがみつくようにして抱きついてきた。


「えへへ♪ ……ん♪」「……ん♪」


 頬を染めながら、乱れ髪のまま、背伸びするようにして唇を重ねてくるので、胸を揉みながら、こちらも舌を差し込んで応える。


「ボク、……けーごのもの、だから、ね?」「……、……ああ」


 そっと、唇を離しながら、唾液が糸を引きながら、照れながら、頬をうるませながら、そんなことをつぶやかれた。


 +1回、止められるはずがなかった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 


 結果。


「ふわーっ!? 遅刻、遅刻しちゃうよっ?!」

「くっ、……すまんっ!」


 間に合うと思ったんだが。

 あの後、シャワーでまで2回致したのは、間違いだったか。


 時計を見る。 明らかに始業時間を過ぎている。


 でも、行かない訳には行かない。


「ごめんねっ、ごめんねっ、ごめんねっ」

「……いや、オマエが悪いわけじゃ……」


 泣きながら、ショーツやら、靴下やらブラやら、ブラウスやら、スカートやらを、本人なりに急いで、しかし、実際はかなりモタモタしながら着ていくゆーとの髪を梳かしてやりながら、頭を撫でる。


「朝起きがけ、あんなこと、したら、したく、なる、……よね、ぐすっ」

「……いいから、着ろ」

「ううう、ごめん、ごめんなさい……」


 そんなこと謝られても困るんだが。

 むしろ、ありがとうございますなんだが。

 へたに男のときの気持ちがわかってて、気弱な彼女というのも考えものだよな。


「いいから、ほら」


 ゆーとが髪をくくってる合間に、カバンに、散らかってた教材を適当に突っ込んで、ぽいと渡す。


「いくぞ」「ふぁ~~~~いっ!」

「ああ、ほら、ネクタイ曲がってる」「ふぁっ?」


 朝食は、適当にコンビニで済ますか。

 嘆息しながら、扉を開いたんだけれど。


「……よ、……お二人さん、昨日は……」

「今朝も、おたのしみ、だったみたいね」


 チャラ男先輩と(今日はブレザーを着ている)半眼先輩が、玄関前に立っていた。


「「……、……、……はい?」」


 え、何で、この人達が、ここに……いんの?

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