秘密の扉

うらぁ！

20代後半

突然入って来た酔っ払い客

一見（ｲﾁｹﾞﾝ）さん

この日はﾏﾏが旅行で留守でした

店には私とｷｬｻﾘﾝだけ

だいたいﾏﾏが居ないとお客様は気分が ゆるゆる になりﾄﾗﾌﾞﾙが起きやすい

なので留守中は一見さんはお断わりする様にしています

そしてこの日11時頃

一見さんが入って来た

若い男だが

酔っ払っていて目が座っている様子

店には常連さんが2人いた

私が出て行き

「申し訳ありません 今日はもう閉店なんです」

と 柔らかくお断わりした

「はぁ？」

…既にお怒りのご様子

「今日は11時閉店なんですごめんなさいね」

にこっと笑顔でもう一度言ってみた

「なんだてめぇ」

まるで亀○興毅の様に

顔を小刻みに上下にｸｲｯｸｲｯさせながら眉間にｼﾜを寄せﾒﾝﾁを切る男

「てめぇ殺すぞ」

ﾋｨｨ…こ、怖いです

常連さんが助けようと席を立ったが お客が口を挟むと必ず大喧嘩になるので

ｷｬｻﾘﾝが止めた

私は入口に立ちはだかり男を阻止

「きさまﾏｼﾞで殺るぞ」

まだ ﾒﾝﾁを切りながら

私の肩を押した！

と その時…

「終りったら終りなの！帰って！！帰って！！早く早く早く」

ｶﾞﾝ！ｶﾞﾝ！ｶﾞﾝ！

ｷｬｻﾘﾝがやって来た

右手にﾌﾗｲﾊﾟﾝ

左手に灰皿

を持ち…ｶﾞﾝ！ｶﾞﾝ！叩きながら…

「はいはいはいはい！終わりったら終わり！はいはいはいはい！終わりったら終わり

帰れ帰れはいはい帰れ」

扉の前でｶﾞﾝｶﾞﾝ！叩きながら

「帰れ」ｺｰﾙを繰り返すｷｬｻﾘﾝ

男…ｷｬｻﾘﾝ登場であっけなく出て行きました

よほどｷｬｻﾘﾝが怖かったのか?

ｲｶれてる女と思ったのか…?

ってか私もﾁｮｯﾄ怖かったよ…ｷｬｻﾘﾝ

ﾃﾞﾓさすが

これが私の良き相棒

ｷｬｻﾘﾝです

同い年です