十二番番目の志士(第二部)
十二番番目の志士(第二部)1 それでは峰五郎の親方の所へ行って来るといい馬車に乗りお梅の家に向かったのです、家に着き玄関を開けるとお梅が出て来て新之助に抱きつき心配したんですよと言
十二番番目の志士(第二部)
村上俊介
十二番番目の志士(第二部)1 それでは峰五郎の親方の所へ行って来るといい馬車に乗りお梅の家に向かったのです、家に着き玄関を開けるとお梅が出て来て新之助に抱きつき心配したんですよと言
十二番番目の志士(第二部)1
それでは峰五郎の親方の所へ行って来るといい馬車に乗りお梅の家に向かったのです、家に着き玄関を開けるとお梅が出て来て新之助に抱きつき心配したんですよと言う、
ので、心配かけてすまなかったと肩を抱いたのです、父上お帰りなさいと新一が言うので、元気だったかと頭をなぜたのです、今日は浅草におまいりに行こうといい、
3人で小型蒸気船に乗り神田川をくだり掘割を隅田川に出てさかのぼり浅草に着き、浅草寺におまいりして傍の茶店に入り餡蜜を頼んだのです、お梅がキズは大丈夫ですか、
と聞くので、もうすっかり治ったよというと、ケガをしたと聞いたときは心臓がとまるかと思いましたよと言うので、そう簡単には死なないよと笑ったのです、
おうめが良かった旦那様の元気な顔がみれてと美味しそうに餡蜜を食べたのです、今日はお泊りできるのですかと聞くのでああそのつもりだよというと、それでは旦那様の、
好きな物を作りますと嬉しそうです、船に乗り隅田川を下って河口にある高野造船に行き会長室に行くと峰五郎が立ちあがり、イスを勧めるので座るとケガは大丈夫ですか、
と言うので、
もう大丈夫だよというとそれは良かったです、西郷さんは残念な事でしたと言うので、明治維新の総仕上げをやって大勢の薩摩兵児と共に黄泉の国に旅立つたよと言ったの、
です、大久保さんがさぞや気を落としているでしょう、木戸さんもお亡くなりになって、後は伊藤さん、黒田さん、大山さんに頑張ってもらうしかないですねと言ったのです、
久しぶりに釣りをしたいので船を出してくれないかと言うと、わかりましたといい部下に船の用意をさせたので3人で乗り込み品川沖に船を走らせたのです、丁度この辺、
だったよ、ペリーの黒船にあったのはと船を止めてイカリを降ろしたのです、竿を出して餌をつけ投げ入れて暫く待つとあたりがあり竿を斜めに引くと魚がかかり引き寄、
せて網ですくうと、
立派なタイです、お梅と新一がすご~いと喜んでいます、餌をつけて投げ入れ竿を新一に渡すとまた直ぐにかかつたので、うしろからささえて手繰り寄せるとこれも立派、
なタイです、網ですくうと初めて釣った魚に新一は大喜びしたのです、二時間程でタイ三匹に大型のアジ5匹を上げたのです、今日はこれを夕食にしょうと、竿を上げて、
墨田川から神田川に出て家にもどったのです、
新一と銭湯に行きお湯に入りサツパリして家に帰ると、峰五郎も帰ってきていました、新一がおじいちゃんこんな大きなタイを僕が釣り上げたんだよと興奮して話すと、
峰五郎がすご~いねと褒めたのです、峰五郎がお湯に行きあがってくると夕餉のしたくが出来ています、タイの刺身、タイの塩焼き、アジの叩きと塩焼きです、
峰五郎がこれはすご~いと感心してたのです、ビールで乾杯して一口飲みタイの刺身を食べると、取れ立ててでコリ、コリして歯ごたえがありとても美味しいのです、新一、
がおじいちゃん今度釣りにいこうと言うので、ああ行こうと言うと、自分で釣ったタイは美味しいというので、峰五郎が釣りの上手さは父上そっくりだと嬉そうです、
仕事の方はと聞くと、溶接技術も上手く行って500トン~2000トン級の商船を作っています、すでに船会社に3隻ほど納入しましたと言うので、それは凄いその内一万トン、
級の船も夢ではないねと言うと、ええ軍艦になると5000トンは必要ですが、もうすぐ国産の大型艦船も可能になりますと言ったのです、梅吉はどうしているのだと聞くと、
こんど国産の蒸気機関車を作る事になりまして国との合弁で日本車両という会社を立ち上げました、そこの社長をやつて貰っています、もうじき国産の蒸気機関車が、
走るようになりますと言うので、そうか明治からわずか10年足らずでこんなに発展したんだ、後20年あれば世界と肩を並べられるねというとと、ええ新一が1人前に、
なる頃には、
ほとんどの物が国産できるようになりますよ、早いものでペリーが来てから25年経ちました、こんな世の中になるとは夢にも思いませんでしたと感慨深そうです、それだけ、
お互い歳を取ったと言うことだと笑ったのです、茶畑の風車の話しをすると難しく有りませんがそこが山奥だと運ぶ方法をどうするかですね、部品を作って現地で組み立て、
るしか有りませんし、
燃料費が採算にあうかですから石炭ではなく薪にしたほうがいいいでしょう、馬力はあまり必要ないですよ考えてみましょう、しかし茶畑に風車ですかと驚いています、
梅吉とお梅が入って来てケガをされたと聞きましたが大丈夫ですかと言うので、ああもうすっかり治ったよというと、お雪がお梅さんが毎日願かけ不動尊におまいり、
していたのですよ、
無事で良かったですといい、梅吉も新之助様にはこれからも一杯知恵を出してもらわなければならないので何かあるとこの国は困ってしまいますと酌をしたのです、梅吉、
改め鍛冶鉄之助と名乗っていますというので、いい響きではないかと褒めると、お雪が名前負けしそうですと笑ったのです、国産の蒸気機関車を作ると言う事だがと聞くと、
あの模型の3倍の大きさでシリンダーを2基で動かしましたら人を20人分の重さ1200kgでもかるがるひけて、時速60kmはでました、等倍にすれば外国の機関車とも遜色ない、
物が作れますと言ったのです、機関車はいいのですが日本は山が多くトンネルを沢山掘らなければなりません、それに金がかかるのですと言うので、それではなるべく、
海岸線の山肌を削り、
線路を通して、がけ崩れが起きる場所には鉄コツの斜めの屋根をつけ上から岩が落ちても線路に落ちないようにすればいい、それなら火薬を使えば岩肌を粉砕できて手間が、
省ける、またトンネルは穴を沢山開けて火薬をセットして爆破して掘り進めばよい、坑道の技術は金銀の採掘者にやらせればいいと言うと、梅吉が目が点になっています、
難しいのは岩盤の弱い場所と水をどう防ぐかだな、外国にはコンクリートと言って砂と混ぜ合わせると岩みたいになる物があるそうだ、これを研究して水のでる場所には、
これで固めて崩れないようにして水抜きの穴を開けておけばよい、中に鉄の骨組みを組みこれを流し込んで固めれば強度が上がるということだと話したのです、
峰五郎がやはり新之助様は凄いというので、外国の本のうけおりですよ、西欧は山が多くトンネル技術は進んでいるらしいと言ったのです、梅吉が日本車両の顧問もやって、
くださいと言うので、工部省の板垣さんに頼んでみなさい、国との合弁会社だから問題ないと思うよ、外国の技師を雇う事になるが彼らは自国の利益を優先するから気を、
つける事だ、上手く使うんだよと話したのです、
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