HARTS-1999 『 』


UVL:9

SL:2

ML:-

AL:1


《管理方法》

 不明


《説明》

 HARTS-1999は形態、概要不明の危険性の高いアーティファクトである。

 HARTS-1999はある程度の思考力と運動能力を有していると考えられる。HARTS-1999の正体についての説としては、スタニコフ陸奥自治州でかつて行われた霊体実験(CRC財団日本支部特殊事案560号の調査レポートを参照)により生まれた霊体兵器であるとか、実験の過程で3,5次元危険空間から脱走した高レベルスパギリー生命体であるなどといったものがある。

 HARTS-1999の存在が発覚したのは20[??]年の『赤い夜(HARTS-C-156)』直後の事であり、現日本国陸奥県(当時のスタニコフ陸奥自治州)で発生したHARTS-C-156の直接的な原因を作り出したアーティファクトであるとされている。

 赤い夜直後、スタニコフ陸奥自治州中央統合本部跡地に出現したHARTS-2011(通称グランドゼロ構造体)もHARTS-1999が引き起こした大規模霊災の残滓であると考えられる。

 また、HARTS-1999と特別監視対象-278(HARTS-H-278)とのなんらかの関連を指摘する説もある。




◦『CRC財団日本支部特殊事案560号(HARTS-J-C-560)における調査レポート』

 特殊事案560号は旧スタニコフ陸奥自治州理化学研究施設(通称マグヌムオプス)にて行われた霊媒淘汰統合研究に関するものであり、管理コードはHARTS-J-C-560である。

 HARTS-J-C-560では、マグヌムオプスに所属した研究者たちによって、自治州内の孤児らを用いて、生命体の持ち得るSPG適性の無制限の拡張を求めて実験が行われたとされている。赤い夜以前に日本国に亡命した研究者の証言によれば、研究所内に集められたのは[検閲済み]族的身体要素を持った8歳から15歳の男女である。

 それら被験者は特別に用意・調整された3,5次元空間へのアセンションを強制され、被験者等が [閲覧するにはアクセス権を取得して下さい] までの一連の経過を実験と呼称した。

 実験の経過・結果は不明であるが、特殊事案560号による最終目的生産物がHARTS-1999であった可能性は高く、その場合、特殊事案560号がHARTS-C-156の直接的な原因であった可能性も考えられる。

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