第7話 作戦会議

遅れて部屋に入るともう話が進んでいた。

みんなは、どうやら私の存在には気づいていないようで、作戦会議を続けていた。

 「取り敢えず、このままここに居ても何も始まらないし、他に人を探そう。」

そう澄海が提案した。天空、輝音も頷きその方針で行くようだ。

 「じゃあ、決まりだな。四人いるから二、二で別れて約一時間後にこの場所に集合な。」

 「わかった。俺たち以外にも生きてるやつがいたら連れてくるって感じだな?よし、うんじゃ行くか!」

そう輝音が言って別れた。

輝音は澄海と一緒に行き、俺と天空は兄妹のため必然的に一緒になった。

 「じゃ、俺らも探しに行くか?」

 「いってら~」

 「お前も行くんだよ!!」

え~っと言う天空の襟を掴んで半ば引きずる形で連れていくことになった。


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天空を引きずるのも疲れてきたので、自分で歩かせて行くことにした。

焼け跡を組まなく調べたが、呻き声が聞こえるわけでもなくましてや歩いてる人がいるわけでもない。

 「もう、いないんじゃね?」

天空が、若干諦めていたその時小さいが声が聞こえたのを諦めかけていた天空が聞いた。

 「今何か聞こえなかった?」

 「いや、俺は聞こえん。気のせいじゃねぇの?」

そう言うが、天空は聞き分けが悪く近くの焼け跡……家?であろうか。

一つ一つ耳を澄まし声の主が何処にいるのか探している。

俺も耳を澄まし声の主を探すが、なかなか聞こえてこない。

やはり、間違いなのでは?っと思ったとき天空が声を上げた。

 「聞こえた!!この木の下からしたから多分この下にいる!上にあげるからから下から出して!!」

そう言われ急いでそちらに行き、天空が上にあげた木の下に潜るとなんとそこには小さな子供がいた。

目を閉じていて一瞬死んでる?と少し焦ったが息をしているのを見て安堵する。

 「居たぞ!子供だ!!」

 「わかった!もう、腕が持たないから連れてそこから出て!!」

そう言う天空の額からは、暑さもあるだろうが疲れから汗が滲み出ている。

俺は、急いで子供を担ぎ上げ出る。

 「ほ、本当に、子供だ!」

 「だから、そう言ったじゃねぇか!」

 「いや、子供っつても小1~2かなっと思ってて……。」

なんて、会話をしている内にも子供は熱があるのか苦しそうにしている。

 「一旦帰るぞ。このままここにいてもあんま意味ないしな。」

そう言うが、天空は首を横に振る。

 「うちは、ここに残るよ。もう少し探したいからさ。」

 「わかった。あまり無理すんなよ。」

そう言って天空と俺はそこで別れた。

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