第5話 風邪気味?

今日は、何だか気分が悪い。どうしてか、体が動かない。何故か冷や汗も流れている。

 「何だか、気味が悪いな……。ん?いや、違う。気色悪いんだ。気味が悪いってなんだよw」

なんて、一人言を呟いていた。

 「かく、今日は具合が悪いし学校休むもう」

そう考えていた矢先に揺れを感じて体制が少し崩れる。

 「おわっと!あぶねぇ、転ぶところだった……!」

危うく、タンスの角に頭を打ちそうになるが何とか体制を整えてぶつけずにすんだ。

 「大した揺れではないが……母さんたち大丈夫か?」

他人の心配事が出来るようには、どうやら元気だということがわかった。

揺れが収まるまでベットに座って本でも読んでいようと思いふと時計が視界に入った。

17:30─────

そっか、今五時か~。ん?五時?

 「うおぁ!?マジかよ!滅茶苦茶むちゃくちゃ寝坊してんじゃねぇか!?まあ、休もうと思ってたし別に良いけどね!?」

はあ~、五時か相当寝てるな……。そう思っていると、中々揺れが収まらないのに気付いた。

 「?地震じゃなくて、何処か工事中……な分けないか。早く治まらねぇかなぁ、ガスつけらんねぇ……。」

しばらくして、揺れは収まった。揺れが、収まると何だか活力が身体中から沸き上がってきた。

 「飯食ったらちょっと素振りしてくるか。」

俺は、ジャージに着替えて階段を下りかなり遅い朝食ゆうしょくを食べ誰もいない家に行ってきますっと言って素振りをしに河川敷かせんしきへ向かった。



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河川敷に付くと俺は、持っていた木刀を構え振りかぶる。

その時、急にぐらっと地面が揺れるような感覚に襲われる。

 「うわっ!今度は何だ!?余震か?」

そう思ったその時、遠くで爆発音が響いた。

すぐに後ろを振り返りその状況を確認するが、その惨状に目を見開いた。

 「な、何だこれ……。町が……?」

そう俺が、爆発音を聞いてたったで町が焼け野原になっていた。

 「どういうことだ?何で─────」

その時、前方から声が聞こえてきた。振り向いた、そこには見覚えのある顔立ちだった。

 「龍神りゅうじ輝音らいと天空そあら!お前ら無事だったのか!?」

驚いたが、顔見知りがいるというのは何とも頼もしく安心する。だか、一人だけいないことに気付いた。

 「アレ?水愛あくあは?」

 「水愛は、いない。先にいった。」

輝音が、そう口にすると何故か空気が重くなるのを感じた。

まさかっと思った。だが──────。

「なんちゃって!騙された!www」

は?天空によって俺の考えは否定された。なんかムカついてきた。

まあ、無事なら良かった。まだ、輝音は重い空気だが龍神も天空も明るいし、そんなに心配することはないのだろう。

 「兎にも角にも、三人とも無事で何よりだ!」

俺は、笑顔でそう言った。

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