攻防の"人生"(ロード)

アヅキ豆

~プロローグ~人生はクソゲー?

ー このボスは攻撃が激しく、HPを保つのが難しいだろう。回復、サポート魔法を使いつつ、攻撃と防御のバランスを上手くとろう。 ー


あーうん。 は?

だからどうしろっての?え?ほかになんかないの?この技はつかったほうがいいとか、こんな技つかってくるとか。ええええええ?!

この攻略本わかりにくっっっ?!

んー初心者にはつらいのぉ。


せっつめいしよう!

これは最近流行りのゲーム、「勇者一行13」。

いわゆる"RPG"(ロールプレイングゲーム)である。結構歴代物なので、マニアも少なくはない。

あーはいはい!

自己紹介遅れちゃってごめんなさい!

私攻坂アズサ!こー見えても小6です!

でももーすぐ卒業して中1なんだぞ?

あーあと女子だかんねー

まぁこのシリーズ前から気になっててー今更買ったって訳ですよ!

まぁいざやってみると、、。


ー五分後、、。

んー?こーか?それともこう?

試行錯誤するが、勇者一行は何回もボスの手によって死んでいく。

あーもうやめやめ!あーあ、飽きちゃった。

新しい攻略本買うにもなー高かったんだよなこいつ。

まぁ、てかそもそも?画風そんな気に入ってなかったし?こんな昔から続いてるゲームをね?今更やったところでね?続きだから面白くないし?クソゲーだなこれ。

「、、、、。」

ふと天井を目で仰いでみる。

私もなんかあんまし?いいことなかった気がするなーいままで。って12の奴がなに言ってんだか。だる。寝ようっと。

そう。ここまではいつまで通りだった、、。


「人生だってクソゲー?」

んー?あれっおっかしいなーいま私の攻略本からなんか聞こえて気がしたよーなしないよーな。攻略本を見てみる。なんもない。うん。だよね。

すると、突然大量の光がアズサ目掛けて刺さる。

「?!?!?!」

驚きで声も出ない。

「、、、、?」

あっれ?さっきの光は?辺りを見回す。

やっぱりいつものごちゃごちゃした部屋だ。

しかし、さっきの攻略本は微かではあるが、

まだ光を放っていた。

「ページ開くしかないね、、。」

アズサは攻略本の方へ固唾を飲みながらも手を差し伸べる。











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