第21話 あらためて

テレビで 入籍したことをFAXで

発表した颯大そうたともも


ももの申し訳ないという思いの

行動がたくさんの方々に迷惑を

かけてしまった。


気持ちが落ち着いた1日後…

颯大そうたの所属事務所に 

この間の事を、きちんと謝罪したいと思い颯大そうたにも相談した上で電話をかける事にした。

事務所に電話をする事を事前に

伝えてとお願いした。


電話をかける…プルルルル…


「はい。お電話いただき

ありがとうございます。

グラデーション事務所で

ございます。」


「いつも お世話になっております。田辺たなべ颯大そうたの家内です。

この間の件で 事務所に伺い

謝罪したいと思いまして

ご連絡させていただきました。」


「いつも お世話になっております。田辺たなべさんから 

お話は伺っています。

社長が ぜひ、お会いしたいと 

おっしゃってて いつでもいいよ。と伝えて下さい。と言付けがありました。」


「そうですか。社長さんが 

そう言ってくださってるなら、

11時に伺いたいと思いますので 

お伝え下さい。」


「はい。11時ですね。かしこまりました。ももさんでしたね。

社長は フレンドリーな方なので

緊張なさらないで下さい。

それでは お気をつけておいで下さい。失礼致します。」


電話を切ったがフレンドリーと

教えられてもやっぱり緊張する。


事務所に行くのは 初めてだから

迷子にならないように、

早めに家をでて 何とか渋谷に着いたが…地元とは比べものにならない人の多さに 挙動不審になってしまった。


気持ちを落ち着かせる為に

ベンチに座ってボーとしてたら


「もも?」


誰かが 呼んでいる。

ドキドキしながら

顔をあげると…

幼なじみのじゅんだった。


「あっ! じゅん君でよかった~。

この間の件で颯大そうたの事務所に謝罪に伺うとこだったけどあまりの人の多さにビックリしてた。」


「遠くから見つけて ももかと思って声かけたら やっぱりももだった。俺でよかったな(笑)」


「うん 安心した。泣きそうだよ。じゅん君 事務所の場所、分かる?11時の約束なんだ。」


「ここから歩いて5分位のとこだけど複雑だから 送っていくよ。

俺も 通り道だし。」


「ありがとう。あれ?

今日 お店は?」


堀田ほったに任せた(笑)」


「大丈夫だね。それじゃ 

お願いします。」


じゅんに ひやかされながら 

無事に事務所に案内してもらった。


    

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る