第18話 不安

遠藤えんどうマネージャーが


「しばらくは騒がしいと思うけど…すぐに落ち着くから大丈夫だからな。」


「じゅんに言われたよ…

もっと堂々としてなあかんって。」


「もう仕事終わったから電話してみ。俺しかいないからできるだろ?」


「はい。」


ももの携帯に 電話をかけた。


颯大そうたおつかれさま。

もう仕事終わったの?」


「うん ももちゃん 

今どこにいる?」


「区役所に行った後…

海が見たくなったから

電車できたの…」


涙ぐむ…


「ももちゃん? どこの海?

茅ヶ崎?」


「うん…」


「すみません…マネージャー。

ももが茅ヶ崎の海にいるので

行ってもらえますか?」


「分かった。」


「もも…今から迎えに行くから

近くのお店に入って待っててな」


「うん。」


電話を切る…


「時間もあるし大丈夫だな。

実はな。。芸能人と結婚した

一般人女性にはよくあること

なんだ。マスコミに報告したあとは

特にな…不安でファンの人に

申し訳ないって気持ちがつのってな。」


「過去にも何人かそんな女性が

いて接したから気持ちは、

わかるんだ。」


「でもな最初にマスコミに報告しないと 後で大変なことになった例もたくさん見てるから、颯大そうた達にそんななってほしくないと思ってマスコミ報告しときなって言ったわけだよ。」


「そんな過去があったんやね…

ももちゃん大丈夫かな…

ちゃんと近くのお店に

入ってるかな?」


「確か…上岡かみおか佐藤さとうが茅ヶ崎に行ってるな。電話してみるわ。」


上岡かみおかの携帯に

電話をする。


「おつかれさま。今日、昼の放送、終わって茅ヶ崎ロケだったよな。まだ茅ヶ崎か?」


「さっき終わったばかりで茅ヶ崎の海にいますがなんかあったんですか?」


颯大そうたの結婚、

ファックス流したろ?

颯大そうたが奥さんが

心配になって電話したら

茅ヶ崎の海にいるって言って

迎えに行くから近くの店に入って

待ってるように伝えたんだけど 

心配してるから

店、回ってくれないか?」


「俺らまだ茅ヶ崎に着かないから

悪いけど頼むわ。」


「はい。わかりました。颯大そうたに変わって下さい。」


上岡かみおか颯大そうたに変わってだって。」


しょうちゃん、おつかれさま。ごめんな。頼むな…」


「仕事終わったし大丈夫だから。

気をつけてな。」


電話を切る…


「ほんまに すみません…」


「気にすんな。でも怒っては

駄目だからな?奥さんの不安な

気持ち考えてな?」


「はい…」


その頃…茅ヶ崎にいる佐藤さとうとマネージャー2人、スタッフ達に上岡かみおか


「こういうわけでしてすみませんが宜しくお願いします。名前は田辺たなべももさんといいます。」


「わかりました。何年か前にも

こんなことがありました。

やっぱ申し訳ないって気持ちが

不安になるんでしょう。」


「そやな。じゃ別れてお願いします。見つかったら上岡かみおかか俺に電話下さい。」


佐藤さとうが言った。


しん、俺。車で向こう

探してくるねん。こっち頼むわ。」


車のエンジンをかけ探しに行った。


走ってる途中…

堤防でカメラを持って

座ってる女性を見つけた。


車を駐車場にとめ、

走って女性に近づこうとした時、

カメラを構え

海の写真を何枚も撮ってた。


女性に近づき…


「失礼ですが…田辺たなべももさんですか?」


「はい。」と振り向いた瞬間


上岡かみおかさん?」


「よかった~。」


佐藤さとうに電話する。


トゥルルル~ 


しん奥さんいたで!

スタッフのみんなにも電話してや

俺は颯大そうたに電話するから。」


颯大そうた電話する。


トゥルルル~


「あっ!奥さんいたで。堤防に座って海の写真撮ってたけど大丈夫や。

茅ヶ崎の店、もう閉まってるから車の中で駐車場で待ってるからな。」


「頼むな…マネージャー、

ももちゃん見つかった。

今、しょうちゃんといるって。」


「見つかって よかったわ。」


上岡かみおかと、ももは…


上岡かみおかさん。

申し訳ないです。

ご迷惑おかけしちゃって。」


「とりあえず車に乗りましょうか」


車に乗り…


「奥さん…マスコミに報告されて

不安になったんでしょう?

実は。。以前にもアイドルと結婚しマスコミに報告された奥さんが遠くに行ってしまったことがあったんです。」


「みんながいるところに

戻りますね…」


車のエンジンをかけ車を

走らせた。 

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