第16話 ファクス

荷物も片付け終わり時間は

11時になってた。


着替えて化粧直しをしてバックに

カメラをいれ帽子を被り飲み物を持ち散歩もかねてじゅんの

店に向かった。


途中で木漏れ日が綺麗だったから

カメラのシャッターをきった。


颯大そうたからメール


(今からマスコミ各社に結婚報告のファックス流すで、ドキドキするな(笑))


(うん、ドキドキする(笑))


メール送信…


メール受信…


(もうファックス流したで~。

今どこなん?)


(今、散歩中だよ。じゅんのとこで 引越し報告がてらランチしようと思ってる。)


メール送信…


メール受信…


(じゅんによろしくな!じゃな、)


しばらく歩くと量販店のテレビで

昼番組が流れてたから観た。


「今、キズナの田辺たなべ颯大そうたさんからファックスが送られてきました。」


ファックスがテレビに映った。

………………………………………

関係者各位様


「この度、私、田辺たなべ颯大そうたは、かねてから交際していた一般女性と入籍をしましたことを

ご報告いたします。まだまだ未熟者の私達ですが、幸せな家庭を作りあげていきたいと思っていますので どうかこれからもあたたかく見守って下さい。」 


平成23年6月22日(木) 


キズナ 田辺たなべ颯大そうた

………………………………………

番組のアナウンサーが


上岡かみおか君と渡瀬わたせ君は知ってた?」


「まあ~メンバーですからね。」


「でも。今日ファックス流すとは

 聞いてなかったですね。」


「せやな。誰も颯大そうた

一番やなんて思ってなかった

ですから(笑)」


田辺たなべさん 

おめでとうございます。お幸せに。」


颯大そうた~。おめでとうな~」


恥ずかしくなって…

足早にその場を去った…


じゅんの店に着き、

中にはいると…


「もも、いらっしゃい。

 いつもの席空いてるから

座ってな。」


「うん…」


しばらくしてじゅんが

アイスコーヒーを

持ってきてくれイスに座った。


「テレビ観たよ。報告したんだな。」


「うん…量販店のテレビで

観て…恥ずかしくなって…

足早ココに来たんだ。」


「何か悪いことしたか?してないよな? 颯大そうたが選んだのは ももなんだから。」


「子供の頃からこうだもんな。

そのたびに俺に相談してたな。」


「俺と店のスタッフは誰にも

 言ってないから安心しな。」


「アイスコーヒー飲み。」


小声で言ってくれた。


「じゅんくんありがとう。

実は。。報告があってきたんだ。

今日午前中に引っ越してきたよ。」


「お~ ついに引越しできたか

 仕事はどうするの?」


「しばらくは新幹線で地元に通うよ。辞めるって言ったら社長にダメだって言われた(笑)」


「あ~それはそうかもな。」


「話したらお腹空いた。

ランチ大丈夫?」


「あっ大丈夫だよ。待ってな。」


しばらくして

ランチを運んできてくれた。


「ほれ。ミニハンバーグおまけだよ。ハンバーグ好きだもんな。」


「ありがとう~。

ところで真美まみとチビちゃんは元気かい?」


「もう元気がありすぎて疲れるわ~。あっ写真みるか?」


「うん 見たい。あの真美まみが母親なんだね。チビちゃんも大きくなったね。可愛いな。」


「俺に似て可愛いだろう♪

もう嫁にはやらんって真美まみに言ったら親ばかって言われた(笑)」


「自分の子供は可愛いだろうね。親ばかにもなるよね。」


「ももが 結婚したことを真美まみには言ったけど

誰ととは言ってないから。」


「うん ありがとう。

あ~話したらスッキリした。

ごちそうさま。」


「いつでも相談にのるからな。」


会計をして店をでる。

   

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