鳥の巣2

イ「フォーゲルネスト……ここかあ

  あのパン屋の人の店」

(音・ドア)

ク「らっしゃーせー! って、あの時の嬢ちゃんか

  よく来たな、ありがとよ」

イ「おいしいおやつを買いにきたよ」

ク「そりゃあいい、見てってくれ」

ク「うちは毎日の朝食から3時のおやつ

  ティータイムのカップケーキまでなんでもござれだ」

イ「やったね」

ク「そういや嬢ちゃん」

イ「イーリだよ」

ク「おう、イーリはおつかい頼まれてんのか?

  それとも学校帰りとか?」

イ「働いてるんだ、これでも」

ク「へえ、なんの仕事なんだ?」

イ「光都警備隊だよ、まだ新人だけど」

ク「おお、スゴイじゃねえか

  この街を守ってるんだろ?」

ク「そうだな……これとこれと、これ

  ほら奢ってやるよ」

イ「え、いいの? 前回もパン貰ったのに」

ク「新社会人応援キャンペーンだ

  その代わり、警備隊内で宣伝してくれよ?」

ク「警備隊は危険なぶん給料はいいって聞くし

  知り合いがいれば何か事件に巻き込まれても安心だからな」

イ「うん、みんなと一緒に食べる!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る