リコリス・ラジアータ2

(音・ダーツ)

グ「ちっ、またダメだったか

  コケにしやがって、名無しのチャンピオンめ」

店「おいおいグロキア、無駄な力が入ってるぞ

  そんなんじゃ点数は伸びやしねえ」

イ「次わたしの番ですよ」

グ「へいへい、早く投げやがれ」

イ「はい、よっと」

(音・ダーツ)

イ「狙い通り!」

店「お、安定してきたなあ

  もう一人前のプレイヤーだな」

グ「ま、俺には遠く及ばないがな」

イ「すぐ追いつきますよ

  ほら、次は副班長の番です」

グ「可愛くねえやつだ、性格も、実力も」


イ「あれ? あそこにかかってるジャケット

  これってネイブの……」

店「ああ、あれなら昨日きたガキの集団が置いていったやつだ

  馬鹿みたいに騒いでたからな、舞い上がって忘れたんだろ」

グ「んだよ、あいつもここに来てんのかよ

  抜き打ちで風紀検査でもしてやるかな」

イ「私と同じくらいの歳で、茶髪の子が来ませんでした?」

店「ああ、すっごい優しそうな顔をした奴がいたな」

イ「そいつ、ダーツ上手かったですか?」

店「いいや、半分くらい的を外してたな

  とても筋があるように見えなかった」

イ「あはは」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る