KIKURAGE！！

アポストロフィ

僕、キクラゲ。

74億個体の菌類の長。

人類の絶滅からはや42億年。

僕は合衆国キンルイの9733代大統領に就任。

僕が菌類の頂点に立ったのはある演説が…

『菌類の、菌類による、菌類のための政治…』

あの演説が僕をここへ導いてくれたんだ。

僕、キクラゲ。

だから、体はプルプル。

気持ち悪いとも言われた。

「木に生殖する小汚い菌が！！」

なんてことを「カビ」からも言われた。

それでも僕は先を目指す。

親からはこう言われた。

「お前はね、食用になったら、そのうち世界三大珍味になる。養分となれば、木の一部になる」

私は結局、大統領になり、キクラゲとなった。

※小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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