ある失策について
左川 久太郎
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失敗すること、やりそこなうこと。私がこの場を借りて語りたいのは、このような“失策”についてである。(ここでは、“語”るよりも“書く”と表現するのが正しかったか。そして、この“書く”も正確には“書き記す”だろう。ただ、己の記憶を記録として残そうと筆を握っているのだから。勿論、実際には“筆”なんか握っていないわけで......)
さて、私が書き記したいのは、先に書いたようなダラダラとした“失策”ではないことを断っておく。では、何を記録するのか。それは、ある「物語の主人公」についてのお話だ。おっと、その主人公とは、この私のことを指してはいないよ。……
彼(その人物は男性だ)の名は、加藤という。彼は私の友人の一人である。少なくとも、私の認識では、と注釈をつける必要があるのだがね。
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