短編集〝無限〟

チー牛

　　　チー牛

　ぼくのおじちゃんは、チー牛（ぎゅう）です。といっても、ぼくのおじちゃんは、牛ではなく、人間の、大学生です。おじちゃんは、ゆうぎ王カードにちょうくわしいです。ぼくはそんなおじちゃんが、大すきです。

　この前は、ぼくのたん生日プレゼントに、真青眼の究極竜（ネオ・ブルーアイズ・アルティメットドラゴン）のキラを、わざわざ、ケースに入れてプレゼントしてく（むずかしいかん字を書けてすごいね!!）れました。

　おじちゃんは、びんぼうなのに、すごいと思いました。

　でも、おじちゃんは、自分のことが、すきじゃないと言っていました。

　ぼくは、自分のことがすきなのに、おじちゃんは、ぼくよりすごいのに、なんで？

　それは、チー牛だからだよ。おじちゃんは、そう言った。

　いみふめいだったので、チー牛ってなに？とききました。すると、おじちゃんは、ぼくみたいなカードゲームおたくの、きもいおたくのことだよと、言いました。

　ぼくは、それはちがうなと思いました。だって、おじちゃんは、かっこいーーーーーーーーーーーーーーーーーーからです（いっぱいのばしていて、きもちがあふれているね!!）。

　おじちゃんは、ゆうぎ王カードの大会で、１回せんでまけても、たくさんがんばってました。あきらめない心に、なってい（を、もっていました）ました。むだなのに、さいごまで、ザコモンスターをセットして、たえてました。

　あんまりそこはかっこよくないです。

　でも、まけたあとに、「つぎこそは、まけない。」って、言ってました。あきらめないのは、かめんライダーみたいだと思いました。おじちゃんは、かめんライダーじゃないけどね。

　でも、牛でもない。

　おじちゃんは、人間だと思いました。

　または、おじちゃんは、牛は牛でも、かっこいい牛の、人間のすがたバージョンだと思いました。

　牛みたいに太ってるし。

　おじちゃんに、ゆうしょうしてほしいです。

先生のひとこと：おじちゃんのかっこよさがつたわってきたよ!!　あきらめない気もちが大切ですね。