設定集 -キャラクター ①

如月キサラギ メイ

登場:第一章、第二章、第三章


第一章

高校三年生。

流星から数奇な運命を辿る、本作の主人公。

大学をめっちゃくちゃ甘く考えてるほど、抜けているところもある。


ニホンオオカミの血を僅かながらに引いている。

通常、人間はフレンズになる事は出来ないが、彼の強い思いと、微量の血、そして遅ればせながら、サンドスターが反応したことにより、奇跡的にフレンズとなった。


しかし、身体は彼一人のものではなく、先祖が住みついていた。

正の心を持つメイ、そして悪の心を持つセンである。


体内のサンドスターが薄くなると徐々に弱くなっていく。

また、外からのダメージを先祖の力により、精神へのダメージに置き換えられる。

結局痛いけど。

精神が限界、もしくは体内のサンドスターが薄くなった時、先祖が体を乗っ取る。


体内のサンドスターは眠ることで回復する。


また、初めて人を殺した時は罪悪感に苛まれ、自傷する。

章の最後にアライグマとつがいになる。


第二章

数年後のメイ。

アライグマと同棲を始めて数年が経つが、いまだにつがいであり、経験がなかった。

しかし、童貞を捨てた。

国家にいつの間にか狙われていた。


アライグマが死んだことにより、大ショックを受け、何も受け入れられなくなっていたが、アライグマの生前に放った言葉と、ヒグマの言葉によりどうにか回復。


もしこのアライグマの言葉がなかったら、アライグマが死んだ瞬間に乗っ取られていたかもしれないし、ヒグマの言葉がなかったら、いつか乗っ取られていたかもしれない。


その後パークを離れ、行方不明に。


第三章

数百年の間、サンドスターに満たされた液体の中で眠っていた。

回復したとはいえ、精神的大ダメージを負った彼に待っていた仕打ちに諦めていたのか、センに身体の主導権を握られるが、死んだカエデに激励され復活。


変化に戸惑いながらも、なるべく感情を抑えながらアライグマを追う。

ニホンオオカミと旅をしながら、時にはトラブルもあれど、無事に発見するもメイは負傷する。

大きな危機を迎えることとなったパークだが、最後には、彼の手によって救われた。


五年後の彼は、記憶を徐々に取り戻していったアライグマと結ばれ、子供をも作った。

その後の彼の生涯は、いつか語られるだろう。



アライグマ

登場:第一章、第二章、第三章


第一章

星降る夜に誕生した。

メイの近くにいたアライグマがサンドスターに作用し生まれる。

ひょんなことから同棲を始め、人間社会に慣れつつ、恋を知る。

同時に、怖さも知るようになった。


第一章の終わりの方では、彼女はメイとつがいになった。


フェネックとは大の親友である。


第二章

やがて、自分に寿命が近付くのを悟った。

サンドスターの回復は衰えていくものであり、外部からの供給がないと、いずれ寿命が尽き、身体が消え去り、元の動物に戻る。

記憶も、何もかも失って…


それからか、彼女は毎日を出来るだけ楽しむようになった。

しかし、どうしても払拭できない死の怖さがあった。

終盤ではクリスマスのライブに出かけなかった。


代わりに、メイと一日そばに居ることを選ぶ。

寝てしまったが…きっと、彼女はライブよりも、メイの事が大事だったのだ。


夜に彼を求めるほどにな!


最後には、命をかけて救ってほしくない、生きて欲しい。

そんな思いを込めたメッセージを残し、崖から飛び降り生涯を終えた。


第三章

記憶を失った、何世代も後のアライグマ。

しかし、個体は違えど、記憶は奥底に眠っていた。

フェネックと旅をしていたが、メイに会い。

記憶の奥底から、何かが浮かび上がるのを感じた。


パークの危機が消え去った後、メイと共に、記憶を取り戻すために行くことを決意。


五年後、結ばれ子供を産んだ。

余談だが、彼女の魂は何世代も前の、メイの愛したアライグマに相違ない。

テルアもその事をしっかりと感じ取っていた。


一条イチジョウ カエデ

登場:第一章、第三章


第一章

メイの親友。

幼なじみらしく、だいぶ気さくである。

はね毛が特徴である。

しかし、彼は自殺してしまう。

サーバルに理由らしきものを話したが、本当の事かどうかは分からない。


その後、魂となり瀕死のメイを救い、消えた。


…はずだった。


第三章

消えたはずの彼は、メイをまたもや救うために現れた。

力を貸したものの中に現れることが出来る…などと言うが、そんなに都合のいい機能があってたまるか。


また、かばんに憑依した。

かばんにも力を貸していたらしい。


そして、メイにアドバイスをした。

何故彼がそれを知っているのかは明かされていない。


更に、センにトドメを刺した張本人でもある。

メイとセンしかいることの出来ない超空間に侵入し、銃で仕留めた。

メイに強くなってほしい、しかし強くなられると困る…そう、我々未知の者にとって、不都合なのだと。


彼の人間離れした能力と、彼の目的。

それは、一切明かされることも無く物語は幕を閉じた。


セン(ニホ)

登場:第一章、第二章、第三章


第一章

「野生の力を解放せよ」

とにかく、野生の力を解放させることに執念を持っていた彼は、姿を具現化させた。

袴を来た、長髪めのニホンオオカミのフレンズである。

ニホンオオカミの血にサンドスターが反応したことにより、魂が憑依したのである。


目的は人間の滅亡。

度々、人間の仕業に憤慨していた。

また、ツバキ戦では、サンドスターの薄くなったメイを初めて乗っ取り、殺した。


また、カエデの記憶を消したり、それを伝えたりしたが、それによる錯乱で、精神的ダメージを与える計画があったのだろうか。


第二章

過去が明かされる。

彼はニホンオオカミ最後の生き残りであり、最初のフレンズでもあった。

人間の体を手に入れた彼は、人間を殺戮するが、やがて傷つき倒れる。


皮肉にも、人間に助けられるが、その人間と生涯寄り添うことになった。

その時に付けられた名前は「ニホ」だ。


人狼と恐れられた彼だが、住処に人間の集団が襲いかかってこられてしまう。

最期は助けてくれた人間を殺されたことに怒り狂い、多数の人を殺すも、殺されてしまう。


その後、家の中に残った赤子が育ち、メイへと繋がるのだろう。

きっと、誘拐された子だと勘違いされたのだ。


アライグマを救う方法を提示したり、それを嘘だったと言い、更に錯乱させる。

彼が人間の滅亡を望むのは本当のようだ。


第三章

メイの体を乗っ取り、研究所にいる人間を殺しながら脱出するが、テルアにより意識を失ってしまう。

その後、様々な手を尽くして体を乗っ取ろうとする。


同じニホンオオカミの仲間を見つけると、彼は耐えきれず一晩過ごす。

メイには上手く誤魔化しが効いたが、本当は…


人型セルリアン戦でついに体を乗っ取ることが出来た。

しかし、悪の心とサンドスター・ロウが反応し、異形の存在となってしまう。


最後に、人間の滅亡は途中から躊躇していたこと、しかし、感情がコントロールされ、どうにも抑えられなかったこと。

メイに立ちはだかるが、本当は死ぬ前に、彼を強くしようと、先祖としての役割を果たそうとしていたと話すが、カエデによって魂を壊されてしまった。

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