5 『偽りの夜に遊ぶな子どもたち』
壁にかけた絵画や
映画のレイトショー
過去という虚構よ
それは感傷に彩られた夢の舞台
高らかに美しいだけの愛を叫び
憎悪も嫉妬も快楽の燃料となる
偽りの快楽に身を浸したなら君は虜
ペーパームーンが仮想世界を飾って
永遠の子どもたちを創り出していく
踊らないで
演じないで
浸らないで
過去に生きれば
今で死んでいく
だから偽りの夜に生きてはならない
ふと、立ち止まり眺めたり
酒を浴びるほど飲んだ夜や
誰かが去っていくときには
それを思い出してもいい
心を休める仮の褥にして
なえた心を強張った体を
癒すのだ
あなたは今を生きる主役なのだから
過去では観客でいなければならない
偽りの夜に遊ぶな子どもたちよ
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