詩は何処にあるのか

帆場蔵人

1 『Liar Liar』

晴れ時々嘘をつき

君も嘘つきで僕も嘘つきで嘘がドシャ降り

傘を忘れたからそれを軒先で眺めてる

君のためとか誰かのためとか

人のためだという嘘はスパイシーな隠し味で

ビターな味は好きだけど

嘘のための嘘で作ったカクテルは

苦くて飲めたもんじゃないんだよ

天気予報は記録的な大嘘だと騒ぎ立てている

いい加減待ちくたびれたから

嘘まみれになりながら歩いて帰ろうか

どうせ嘘に塗れた人生なんだ

いつか嘘が降り尽きたら

塗り潰されていた真実が

顔を出して教えてくれるだろう

すぐに嘘に塗れてしまうけれど

確かな真実はあるんだと


晴れ時々優しい嘘が降る

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