源三郎江戸日記(弟二部)
源三郎江戸日記(弟二部)4 米沢への出立の日が来て桜田門外の上屋敷から総勢500人の行列で日本橋を通り板橋宿に入ったのです、宿場役人は陣笠に金糸銀糸の陣羽織を着て騎馬に乗っている治憲
源三郎江戸日記(弟二部)4 米沢への出立の日が来て桜田門外の上屋敷から総勢500人の行列で日本橋を通り板橋宿に入ったのです、宿場役人は陣笠に金糸銀糸の陣羽織を着て騎馬に乗っている治憲
源三郎江戸日記(弟二部)4
米沢への出立の日が来て桜田門外の上屋敷から総勢500人の行列で日本橋を通り板橋宿に入ったのです、宿場役人は陣笠に金糸銀糸の陣羽織を着て騎馬に乗っている治憲を見て、見事、
な物で御座る、さすがわ謙信公以来の武門の家風ですなと感心していたのです、暫く行くと寺に入り20騎の騎馬と治憲、源三郎、お峰を除いては着替えて衣装を200人分を箱にいれ、
道具と一緒に道中奉行が、
白川の前の寺まで運んでいき、残りの300人と衣装、道具箱は間道をとおり江戸の上屋敷に戻り、交代要員200人は夕方に佃沖の玄海屋の千石船二隻に乗り込み一路相馬に向かった、
のです、源三郎達は騎馬で中山道を大宮宿に進んで行き、騎馬隊は全員弓、炸裂弾を縛り付けた弓矢5本、炸裂弾5発づつ、鎖帷子、篭手、すね宛を用意させて、馬に積み込ませ、
源三郎とお峰は鉄砲を1丁づつに炸裂弾5発づつを馬に積んでいたのです、
その頃稲葉は高木監物に源三郎も参勤交代で米沢に随行したそうだ、おまえは手錬の者30人を選び目だたぬように騎馬で後をおうのだ、源三郎は騎馬にのっているだろう、白川から、
会津までの間の野原に誘いこみ、騎馬で打ちかかり奴をしとめろ、騎馬は20騎ほどで後の者は治憲を守る為に動かないだろう、30騎で打ちかかれば打ち漏らす事はない、治憲には手、
は出すな、
奴を仕留めれば何も出来まいと言ったのです、高木が承知しましたこれより少人数で屋敷を出て、白川と会津の真ん中あたりで待ち受けて殲滅しますと言うので、人でが足りないな、
ら浪人を雇うが良いと言ったのです、監物は騎馬の達者な者30人を選び5人づつに分けて、それぞれ違う旅籠に泊まるのだ、白川宿で落ち合おうと言って目立たぬように屋敷を出たの、
です、
しかし屋敷を監視していた源信とお蝶は総勢30騎が屋敷を密かに出た事を確認して、源三郎に知らせるべく後を追いかけたのです、源三郎達は大宮宿に着き、本陣に入り、ひと部屋に、
集まり、治憲にひょつとしたら稲葉は天満屋の仕返しに我々を狙うやも知れませぬ、戦の用意はしてありますと言うと、面白い、かかつて来たら痛い目に合わしてやれと言ったので、
騎馬隊の者は弓は相手に当てなくても良い、
奴らの近くに打ち込めば良い、火縄の火種は消えてないか時々確認しろ、柘植は5人で殿を守るのだ、後の15人はわし達と一緒に切り込むぞ、鎖帷子を着ているので躊躇するな、尚鎖、
帷子は白川で付ける、襲うとすれば関所を過ぎてからだ、距離が近づいたら炸裂弾の火縄に火をつけ、20本の弓矢を放つ、炸裂弾が爆発すれば、10人以上は馬から転げ落ちるだろう、
次に突撃して切りはらう、
奴らは鎖帷子は着用していないはずだ簡単に討ち取れるぞと話すと、承知いたしましたと全員が言ったのです、柘植が500人の行列の華やかさをみて江戸の衆は驚いていましたなと言、
うので、治憲があれが見せかけとは誰も思わぬし、幕閣も華やかさを聞いてまだ花鳥風月はやめないと思うだろう、蓄財していると知れれば賦役が回ってくるからのう散財している、
と思わせねばならんと笑ったのです、
本陣の主人が挨拶に来てお湯の支度が出来ていますどうぞお入り下さいと言って、200人からの人数では泊まる所も大変でしょうと言うので、源三郎が寺と旅籠に分宿しているのだ、
分散しておるゆえ、隊列は大宮宿をでて寺にて整えて出立となると言うと、承知いたしました、皆様方がお湯をお上がりになれば夕餉の支度も整っていますと言うと部屋を出て行、
ったのです、
お蝶が入ってきて、稲葉の屋敷から出た手の者の話をするので、ヤツパリ襲うきなのか、わかつた、そのまま監視を続けてくれと頼むと、承知と部屋を出て行ったのです、ヤツパリ、
襲うようですというと、面白くなって来たなそれでは今日は出陣の祝いでもするかと言うと大部屋に行き膳を囲んだのです、お峰が治憲に酌をして銘々は手酌にして、治憲がいざ、
出陣じあと言うと、
杯を傾けたのです、夕餉が終り恐らくこの辺の何処かに逗留しているでしょう、様子をみてきます、お峰は殿の酒の相手を頼むと言うと、柘植をともなって町に出たのです、一軒の、
居酒屋に入り、柘植とのんでいると、お蝶が旦那一曲と言うので、何でもいいぞやってくれと頼むと、三味線を弾き始めて歌うい終ると拍手をして小上がりに上げて、酌をすると、
奴らの5人が泊まっている、
旅籠に宿をとりました、監物はみつかりませんと言うので、わしが顔を知っているので警戒しているのだろうと言うと、監物以外はご家老の顔は知らないと思います、あの奥にいる、
5人ずれがそうですというので、後で腕を試してみよう柘植にまかせるので腕試しだ、切ってはならん峰打ちで良いと言うと、承知と言ったのです、さてどうするかだなと言って、
お蝶そばに行き一曲進めて来い、
終ったらお足をと要求して、金を貰ったらケチな侍だとなじるのだ、必ず怒るはずだ、そこでわしが助け船を出す、益々怒らせて表で勝負と言うところだなと言うと、まつたくいじる、
のが好きですねと笑つて、それでは行って来ますと席を立ったのです、お蝶が傍に行き旦那方、男同士ではつまらないでしょう、私にも一杯と言うと、鳥追いかわかったと杯を渡すの、
で受け取り、
注いだ酒を飲み干すと、見事なもんだな、一曲やってくれと言うので三味に合わせて3曲謡い、それでは他で稼ぎますよと言ってお足をと言う、二朱銀を渡すので、これぽっちですか、
ケチなお侍だ事と言うと、何それでは不足と言うのかと怒るので、どこの家中だか知らないが、いつぱしの侍が3曲もやらせてたった2朱か馬鹿にするなと投げ返すと、おのれ鳥追い、
風情が生意気なと言って手を掴むので、
イテテやめてくださいなと言うと、罰におれの旅籠に来いと手を引っ張るので、源三郎がこれこれみっともないよしなと言うと、邪魔するなと言うので、お蝶をつかんだ手を捻りあげ、
て小股を蹴り上げるとぐわ~と言ったので、それでもう役にたたんから、女はいらんろうと笑うと、他の4人が立ち上がり刀に手を置いたので、ここでは迷惑だ文句があるなら表にでろ、
と店を出ると、
後から付いてきて外にでると一人が刀を抜いたので、柘植頼むぞと言うと、柘植がおれが相手だと刀を抜いて峰に構えたので、馬鹿にするなと切りかかるので、刀で受けとめて足で蹴、
飛ばすとよろけたのです、中段に構えたので柘植が中々できるなと言って、踏み込み右肩を打つとぐえ~と言うとひっくり返ったのです、後の4人が刀を抜き柘植を取り囲んで一斉に、
切りかかると、
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