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先生の電話を泣きそうな気持ちで待っていたよ。
お母さんは今度こそ僕を嫌いになるだろう。
“普通じゃない子”なんかいらないって言われたらどうしよう…。
夕飯の時間になっても
お風呂の時間になっても
先生からは電話はかかってこなかった。
とうとう寝る時間になって
明日の時間割をそろえながら、
明日の学校に行っていいんだろうか?と思ったら急に怖くなった。
そしたら、
どんどん怖くなって
吐き気がしてきたんだ。
「お母さん…気持ちが悪い」
弟を寝かしつけているお母さんは忙しいから怒るかな?って思ったけど
本当に吐きそうだったから、ガマンができなくなって声をかけたんだ。
「大丈夫?熱はないみたいね?他は頭痛い?お腹は?」
僕の額を触って、ホッペやお腹を触ってくれたお母さんの手が、
凄くあたたかいから
涙が出てきて止まらなくなってしまった。
お母さんは、
寝てしまった弟をベッドにそっと寝かして
いつものように
「おやすみ。大好きだよ。」
とキスをしてから、
僕のところに急いできてくれた。
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