守りぬいた糸

太古から行われてきた 人類の痙攣

露に 白い花火

塔に 洞窟……


海の破壊から守り

恐竜の牙をすり抜け

石の衝撃の時代を耐え

重さに逆らって

脈々と受け継いだのは他でもない

音を楽しむこと

始原より叩かれた

奥まる扉


まさか 喉を鳴らすとは!

まさか 階層を作るとは!

まさか、まさか……!


運命が 扉を叩くのではない


叩いてくるのは

一千万年の糸と――


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る