第63話 サイズ

ボーがお昼過ぎに遊びに来るってんで そんくらいに愛車ん中で車検証とか保険の書類なんかを整理して待ってたら タクシーで来たボーがエプロン姿で下りてきたwww


クラクション鳴らしてここにいるよってアピールしたら ボーが早歩きしてこっち来て


『ちょっとミスカ! なんで車にいるの 逃げる気なの!』ってすげぇ慌てた顔してっから笑えたwww


ボーに『エプロン姿で来るとか料理でもしてくれんのかよ?』つったら 今日はアタイの部屋を掃除するつもりで来たらしいんだよwww


勝手にそんな予定だし抗議したら ポケットから手帳まで出してきやがって


『ここ見なさいよ 今日は掃除ってちゃんと書いてあるでしょ!』って さっきタクシーで急いで書いたような字を見せられたwww


でもよく見るとさ あいつスポンジやブラシとか洗剤までビニール袋に詰め込んで持ってきてるし そこまでしてくれんのに断んのも悪いから一緒にアタイの部屋掃除をすることにしたよwww


今日は雨で寒かったけど 掃除を始めて30分くらいで2人とも汗かいてきちゃってさ そんでずっと前にネットで買った未使用の迷彩柄ハーフパンツがあったのを思い出して2人して着替えたんだよ


てか今更だけどなんだよこれって思ったよね


2ヵ月くらい前に紫と黄色の色違いを買ってて 実物も思ってた通りの色で安心してそのまんまクローゼットん中にしまっておいたんだよ


そんでボーが黄色 アタイが紫を履いたんだけど 明らかにサイズがぜんっぜん違くて普通にビックリだよね


これ両方ともサイズMだし 試しにタグんとこ見てもちゃんと(M)になってるし でも履いてみるとボーのなんて少しデカいどころか 脱いで比べてみたら10センチくらい全体的にデカかったんだよ


ボーなんて細い女だからウエストなんて超ゆるゆるで ちょっと動くだけでケツ丸ごと出しざるおえない状況になっちまってるし ケツが乾燥してかっさかさだったし見てらんなっかったよwww


そんですぐに買った店に電話して とりあえず対応は普通だったし商品の交換の話にまでなったんだけど さすがに2ヵ月前に買った商品の交換は無理だって言われたwww


アタイが『交換が無理なら返品すっから返金お願します』って言ったらそれも無理とか言ってきやがって


そしたらボーがいきなし『私がお尻をだしたせいで迷惑かけちゃってるみたいでごめんね・・・』って謝ってきたwww


まぁパンツの件についてはもう仕方ねぇし これ以上ボーに気を使わせんのも悪いからアタイがデカいほうを履いて掃除をまた開始させたんだよ


アタイだって普通にケツを出しざるおえないし それでも何とか頑張って掃除してたんだよ


その光景を見てたボーが『ミスカァ? やっぱり私がそれ履いてお尻を出すほうの役をしておげようか?』って気を使ってきたwww


すぐボーに『分かったよ お前の役者魂には負けたよ じゃお前にケツの役は任せた』つって役をとっかえてやったら 文句を言わずにケツ丸出しの役を演じきってたwww


その後ちょっと休憩をして ボーにだけケツ丸出しさせんのも気の毒だし てか役を演じきってるボーがカッコよく見えてきてさ なんかエキストラ扱いのアタイは何なんだよって思えてきたんだよwww


そんでコーヒー飲みながらどっちがどっちの役をやるのかハッキリさせてから掃除再開しようぜって話まで持ち込んだんだけど


いつの間にかケツを出す役の取り合いで喧嘩になってたwww

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る