今宵の花園は

ネイビ

第1話

 今日は戸塚と泊まりに来たんだ、とはなすのは私の友人である原崎。戸塚も

また私の友人。よほど楽しみなのかとてもいい笑顔で歩く。しかも、肩に腕を回され体が密着している。どうやらもう1つ楽しみなことがあるらしい。戸塚が来るまで私の客間に案内する。部屋に着いて、履物を脱ぎ襖障子を閉める。畳の上には2組の布団が敷かれてあり、自然と行為をする流れになった。背を向けて座り、後ろから来た腕が首、鎖骨、そして背中を撫で上げる。人より敏感な私の体は甘い吐息を漏らす。首筋に唇を落とされれば、お返しに右頬にキスをする。誰かと行為をするのはこれが初めてではないけれど、やはり好きな人とがいいと心の中で思った。

私だって17歳の女だから思い人ぐらいはいる。しかも両想いで恋人同士。でもここ宿舎の経営上お客から寄せられた行為に反対することはできない決まりになってる。だから行為の時は思い人に重ねてする。

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