舞台はお好きですか?
俳優さんたちが役になりきって物語を演じ、観客はその世界に没入して感情を動かす。
演者と観客の心が一つになってクライマックスを迎えたとき、そこには大きな感動がありますよね。
『スタアリィ☆☆ナイドル』
騎士が活躍する神話。その神話を舞台にしたものが人気を集めている世界。
ファンタジーの世界ですので、現実世界ではあり得ない事柄も出てきます。
それでも、養成学校に集まってきた子たちが舞台に立つための努力をしている様は現実味があります。
夢をかけた青春があり、悩みがあります。そして、友情も。
主人公レグルスは、明るくてまっすぐで努力家で、夢に向かって一直線なタイプ。
寮が同室のユアンは、天才型で、ちょっと何を考えているのかわからないタイプ。後々、秘密を抱えていることがわかります。
この二人の関係がブロマンス的といいますか。二人の熱量やタイプや性格が違うからこそ、いい組み合わせだし、魅力的です。
私は影のあるユアンが好きですね。黙っているので興味がないのかと思いきや、実は悩んでいたりして。ギャップ萌えです。
物語はどのように進んでいくのか予想できませんが、レグルスとユアンがナイドルとなって、大勢の観客のいる舞台に立つときを、読者として楽しみにしています。