私は犯罪者ですか? 苗字 名前様
突然ですが、性格診断テスト!
↓
https://www.16personalities.com/ja/
性格診断テスト
なんだかこういうのを見かけるとついついやってしまいます。
作品の感想を書くという趣旨からズレていることはわかっているのですが、まあ何事も楽しんでやるということで。
エンタメエンタメ←エンタメという言葉を隠れ蓑にすな。
まあやるやらないはもちろん皆様次第です。
ちなみに私はINFP-T型。仲介者方でした。
作品紹介なんかやってるってことは、モロ当たってんじゃん⁉︎(恐怖)
私は犯罪者ですか? 苗字 名前様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885106692
1日ぶりでもくじは普通です。
約今から100年後の未来、今よりもほんの少しだけ科学技術は発展をしていた。
しかしなによりも現代の日本よりも先進性に富んでいた分野は、法律だった。
増え続ける凶悪犯罪への歯止めとして、日本社会は一つの大胆な決断を下した。
犯罪の程度に関わらず、裁判官の判断による死刑の遂行。犯罪に対する処罰の厳格化がなされた。
万引きやストーカーなど、死刑にまでは成り得ない犯罪行為も、少年法に引っかかっていた、うら若き少年少女も、法律の名の下に極簡単に死刑が処される。
そんな世の中へと変貌していた。
いたって普通に、平凡に生きていれば、特に関係のないことかもしれない。
けれど、中学三年生の金城は、その友人の草地が死刑を処されることとなり、この世の中に疑問を抱いていく。
少し未来の世界で描かれる、今の常識じゃ考えられないディストピアものです。
なるほどなるほど。犯罪者抑制のために、犯罪行為に対する処罰を厳罰化した世界ですね。
設定としては、なかなか面白いと思います。法律や社会性を問う物語って、描くのにとてもハードルが高いので、こういった設定を考えられるだけでもワクワクしてしまいます。
時計仕掛けのオレンジなんかでは、犯罪者に対する更生プログラムとして、暴力行為に対する生理的嫌悪感を植え付けていましたね。そういった洗脳を施すことで、更生したとみなす。
いいですねいいですね、この胸糞悪さがとても癖になります。超暴力を奮いレイプに盗みに暴行にやりたい放題してましたから、ある意味では洗脳はいい薬なのかもしれません。
まあそれでも、頼ってしまうことに傾いてしまえばいけないように思います。だって、一度それに頼ってしまったら歯止めがきかなくなるでしょう?
このお話の話題に戻ります。死という究極の抑止力を用いて日本社会から犯罪を抑制することが最大の狙いであるものです。
ある意味この物語も、死刑という安易なやり方に傾いていった愚かなものですね。究極の方法を使ったらもうこれ以上の発展は難しそうです。
社会問題として、貧困も関わってくるので、秩序だけでなくそもそも社会福祉を見直す事を考えるべきでしょうと思ったことはさておき、設定は面白いです←それだと物語にならないしな。
主人公金城は中学生です(説明欄は高校生となっていましたが、始まった時点では中学生でした)。
その友人の草地が死刑に処されることになったという衝撃から幕を開けます。
中学生ですら死刑の対象となるのです。恐ろしいですね。
しかも当の草地は、自分が死刑になるというのに、その件に対する言い訳も弁明もしないのです。
押し黙ったまま死刑を受け入れる草地に対して、金城は納得がいきません。
その理由を探り、真実に辿り着いた金城は、ガチガチ震える歯を噛み締めて決意します。
こんな世の中間違っている。草地を助けよう、と。
社会のあり方に疑問を持ち、抗う。ディストピアものの醍醐味が詰まっていますね。
規制社会となった故の抜け道というか工夫により、中学生でありながら金城が奮闘する様は、ハラハラさせられます。
たった一人で社会に対するテロを敢行する様は、ヒーローのようです。
知恵を絞り、勇気を振り絞り戦う姿は尊いのかもしれません。
これぞ創造だから出来るエンターテイメント!
だからこそ感じたこの物語への感想は、違和感でした。
主人公の金城は中学生です。
1章目は金城の一人称。それ以降は三人称で語られます。もう人称変更の件は触れるのもめんどくせぇ!←本音。
まあでも作者様の文章はお上手だと思うので、最初から三人称で書いて欲しかったというところが素直な感想です。そうすれば物語説明の欄にわざわざ第2章から三人称に切り替えますという説明もいらないのですから。
で、友人が死刑にかけられそうになり、この社会の違和感に気づき抗おうとする。この場面はとてもよくわかります。
まあ物語の描き方は自由であるので、展開には出来る限り作者様の世界を尊重したいのですが、頭が言い訳でも運動がよく出来るわけでもなく臆病であるといった説明をしているにも関わらず、単体で活躍をしすぎるところは興奮よりも違和感が先立ちました。
あくまで説明としてはそう書いているだけで、実際のスペックは高いんですよということなのかもしれません。それに平凡な主人公が努力や工夫で強者を撃破する展開はベタながらも読者を引き込めるのかもしれません。
しかし、あまりにも読者としての金城の印象と、実情が違いすぎるのです。
趣向を凝らしたとはいえ、実行がほぼ一人にも関わらずただの中学生がテロ行為を成功させてしまう様は、あまりにも将来の日本社会がバカなものに見えてしまいます。まあこんなことを言ってしまうことは物語の自由さを損なってしまうのかもしれませんが。
難しいですよね。必然性を考慮しすぎなくても個人的にいいですし、多少の御都合主義はむしろ大好きなのですが、疑問を持ってしまうとなかなか拭えないです。
別に勝ったには勝ったし成功は成功だからいいじゃん、と言えるかもしれません。
その意見は正しいとは思いますが、正しい意見だからといって抱いた違和感は消えないというのが私の感想でした。
そして、1章で草地を助ける場面で戦闘があるのですが、その際に突然敵キャラの過去の掘り下げシーンが入るところは、さすがに違和感でした。
金城からしたら悪役にもドラマがあり立場があります。社会全体のあり方を問う物語なので、敵キャラについてクローズアップされることは全然構わないのです。
でも、金城が生きるか死ぬかで戦っているシーンで敵キャラを掘り下げることの効果は疑問です。現時点では敵であり、命を脅かす相手に感情移入させることは今の段階ではなかったと思います。
おそらくこのキャラはまだ出てくるでしょうから、もっと違った場面でやって欲しかったと思います。もしもう出す予定がなく、この場面で出番が終わりということならわかりますけれど。
で、実はこういった敵キャラの事情を掘り下げることについて、別作品の感想ではもっと前から示唆して欲しいと書きました。
その違いについてですが、前に感想を書いた物語は、主人公と相手側の立場が、国を守る兵士という対等な立場であり、意地と意地のぶつかり合いであるようにも感じました。
主人公の宿敵は、敵と呼べるくらいに強く尊くある方が盛り上がる。あちらにはあちらの理屈はあるけれど負けるわけにはいかない。そういった思いがあったため、敵がより強くてドラマがあった方が勝った時に快感が強いと思ったのです。
で、今回の物語において敵は巨大な組織や国がらみです。もちろん理由はあるのですが、どちらかという絶対悪のような印象です。
勝てるかどうかのハラハラや巨大組織だからこその絶望感を与えられている中、敵の事情を知らされても特に心に響かなかったのです。
なかなか曖昧な違和感の理由を説明することってとても難しいですが、私が言えるのはこんな感じです。
しかしぜひともこういった設定の物語は話題になって欲しいです。
文章を紡ぐ力はあると思います。というより、今回の企画の中で読ませていただいた中でも、お上手な層に入ると個人的に思います。
けれど難しいですね。
漠然と犯罪というものをピックアップしただけでは、キャッチーではなさそうに感じます。
どうしても読む方にもエネルギーが要求されます。頭空っぽにして読むようなエンターテイメントとしては重すぎるように思います。
気にはなるけど、もっと気楽に読めそうなものを読む。もちろんそうでない人もいるでしょうけど、大勢の読者は気楽に読めて簡単にいい気分に浸れて、考えさせられるビターなエンドよりもハッピーエンドが好きだと感じます。
もっと読まれて欲しいと思う反面、食指にかかる人は少ないんだろうなあとジレンマを感じます。
まあそれでも、流行って欲しい。個人の感想として、そう思いました。
6405000
重かったし気になるけれども、やっぱりエネルギーを使いますね。
でもそろそろペースを上げて終わらせたいのでがんばりましょう。
di;vine +sin;fonia 〜デヴァイン・シンフォニア〜 月ノ瀬 静流様
物言わずに黙々と応援を下さっていた月ノ瀬様に、やっと出会えました。
そして徐々に話数も増えている様子ですねうわぁ楽しみ(吐血)。
はてさてどのようなものなのやら。
読み進めます。
次回予告
ダンベルを落として怪我するよりも、
ダンベルを蹴飛ばして怪我をする方が何故か悔しい(小指負傷)。
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