ボク達とレイジーとメイドさん キロール様

 暇つぶしだったり気分転換だったりでよく散歩をするのですが、大分春の色めきが顔を出してきましたね。


 黒ずんだ葉に、形の崩れた花弁の隙間からは、パズルのように断片的な青空が見えました。

 陽光はほんのりと固まりを溶かしてくれるようで、とても気持ちがいいです。


『sprinter』を聴きながら眺める景色は、生の肯定を奏でているようです。


 こんな風に意気揚々と外へ出られるのも、全てアレのおかげです。


 花粉症の薬って、スゲー(晴れやか)









 ボク達とレイジーとメイドさん キロール様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885188279


 くじは……特殊!?


 入れておいてなんですが、クソめんどくさいのしかないのです。ただでさえ感想を書くのにもこれでも考えたりしているのに、嫌な予感しかしません。


 でも吐いた唾は飲み込まない。もう乾いてどっかいった。



 えーと












 漆黒の堕天使







 まためんどくさいのがきたああああ(自業自得)。








 漆黒のレースに散華された、カーニヴァルの幕開け。


 刮目せよ。












 男子的特性の言霊を操りし少女ボクっ娘ライネは、暴虐を振り翳す組織の者から、少年と少女の身を守る矛となり、盾となり奮迅していた。


 抵抗も虚しく、迫る凶刃にその身を穿たれる刹那、ただ一人の魔術師レイジーとオートマティックメイドたるマリオンの介入により、窮地を脱する。


 聳え立つ天空の城スカイスチームから脱出を図るライネ達。


 かつての戦火に破壊された地上は、まるで死の国といった様相を呈していた。


 故郷に残した同胞を憂いつつも、差し向けられた刺客による襲撃を、蒸気式のパワードスーツ、黒鉛の弾丸、様々な武器を用いて屠り去っていく。


 また空に帰還するかえれるその時を、瞳に思い浮かべながら。









 物語の語り部たるライネの日記による形式にて奏でられている。


 戦いに身を置くには幼く、優しい少年少女たちも、自らの使命を見据え、研鑽と成長を望む姿は、好印象である。


 物語を紡ぐ彩の中で、とても鮮烈なカレイドスコープたる役割を担うのは、レイジー。


 かつて争われた魔術師同士の争いを生き延びた、歴戦の戦士。飄々と性的な発言を繰り返す軽妙な者だという印象。しかし闘争の場面においては彼の印象は一変する。


 寒冷に身を置く刃の如き冷静さは、切れ味を鈍らせない。震え上がるエナジーを有していることは明白である。


 そんな彼も、捉えようのない心の闇を抱えている。くっ、奴の暗黒エネルギーと我の黒芯にて脈動する力が共鳴しているようだ。おっと、今は力を見せる時ではない。右手よ、今しばらくは身を潜めてくれよ。


 英雄と崇められし誇り高き真名。かつての世界にて与えられたであろう、愛してくれた者より与えられし元名。彼を表現するには複数の呼び名がある。クルクルと移り変わる表情は森羅万象を想起させるようだ。


 それは何かを求めた瞳だろう。


 それは何かを願った心だろう。


 霧のように纏わりつく漆黒のカーテンは、いつしか光に触れる日が来るのだろうか。


 空に帰る、その日を夢見ながら。










 この世界は、蒸気……えっと、あっ、熱されし白煙による理が支配権を得ている。


 所謂、えーうーん、スチームパンク的な世界観である。


 もちろん銃とか槍とか、いやいや。黒鉛を放ちし屠魔の力や破壊の突刃も登場する。


 加えて、魔法……現実を超越せし法則も扱い、壮大な様相を呈している。


 空に浮かぶ大陸に営みを移した人類の行く末は、えーとうーんと


 あー
















 すごくかっこいいです(語彙力終了)。





 もう無理。普通に行きます。


 スチームパンクというジャンルを始めて知ったのですが、蒸気機関が広く使われている設定でヴィクトリア朝やエドワード朝の雰囲気がベースとなっている世界観なんですね。

 ちゃんとwikiで調べました←不安の残るセリフ。


 蒸気機関を主に用いているといった設定や、地上ではなく人々は空に浮かぶ大陸で生活をしているという設定には、浪漫がありますね。


 物語の設定や蒸気工学の部分。世界観設定もよく練られていると思います。何度でも言いますがきちんと設定を考えられるなんてすごいですね。


 ぼくにはとてもできない。


 で、必要な部分であるのでよくわかるのですが、設定を詳しく考える方って、設定を語る場面も極めて詳細。


 もちろん理論が破綻していたり説得力がなければつっこまれてしまう部分ではあるのでしっかりとされているのでしょうけど……ほんのちょっと長いなぁと思います。


 読み進めるにはどうしてもテンポがありますので、少し意識が散った感じがあります。設定の詳細さにはあまり気を配らないタイプという私個人の嗜癖もあるのでしょうけど←読み手としてどうなんだ。


 まあこういった説明部分をとても熱心に読まれる方もいらっしゃいますし、好みの問題でしょう。


 そして主人公のライネちゃんは頑張り屋でちょっぴり不安を抱えやすい等身大な子で可愛らしいです。


 ただ、唯一気になるところがあります。


 意図的なんでしょうけど、今のところ物語の内容や中心に据えられているのは、レイジーのように感じます。とても魅力的なキャラなのでそれは構わないのですが、ライネちゃん自身の掘り下げが少なくて、その過去や人格形成にどのような影響があったのかというエピソードがほとんど出てきていないのです。


 おそらく隠し球としての設定もあるのでしょうし、後々語られるのだとは思いますが、何かしら教えて欲しいなーと思いました。


 しかし、完成度自体は高いのではないかと思います。


 そこまで文体が気になったり、設定の粗を感じたりはしなかったので、きちんと世界を描けているんだなあと感じた力作、という感想を抱きました。














 実は結構皆様方の自主企画を覗くことが好きでして、こっそり見に行ったりしてました。


 作品の1話のみを拝見して感想を記すという企画、面白かったです。


 企画されていたのは別の方ですが、こっそり応援してました。


 これからもそういった企画を楽しみにしております。無理せず頑張ってくださいね。






 1624000





 ホワイトデーのお返しとか何を返せばいいのかと頭を捻らせながら、また買い物に行かなければ……。


 その前にくじを引きましょう。
















 空想 茨木摂津様




 今の段階では何もわからないところが、楽しみですね。







 次回予告













 ウォシュレットが外れた時、それはとても虚しい。

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