詩のことⅡ

 詩を書くスタイルは、人それぞれだと思います。

 文学を学んだ知識を生かして、朔太郎や中也のような詩を書くも良いし、感じたまま考えたままを書いても良いと思います。(たとえ、振り返って黒歴史に憤死したとしても。)

 大切なのは、他者を真似て言葉面だけをなぞるのではなく、自分の言葉で自分の世界を表現すること。

 まずは、そこからがスタートではないかと私は思っています。


 私の主なスタイルは、一気呵成に書き上げてから、推敲をするパターンになります。

 誤字脱字の確認、言葉を誤用していないかの確認に始まって、一文に納めた言葉のリズム感、連の流れ、全体を見ての違和はないか。最初に得た勢いを殺いでしまわない程度の推敲です。だから荒削りで、推敲をしていないと思われることも多々あります。

 一連ごとに推敲しながら書き進める場合もありますが、どちらも長年書いてきた中で身につけた方法です。


 参考になるようなことではありません。結局は自分の書き易い形で書くのがいいんじゃないの?ってね。

 正解なんてないんですから。


 ちなみに。私の詩集は読みやすい順に『吐息』『月のあとさき』『冬虫夏草の夢』になります。

 読みやすい言葉で短く纏めて伝えることをテーマにした『吐息』

 比喩暗喩などを控えてわかりやすい言葉を選んだつもりの『月のあとさき』

 共感は得にくい負の感情をテーマにした『冬虫夏草の夢』は、あえて感情剥き出しに見えるよう、荒削りな構成を目指しています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る