恋といふもの

恋がキーワードな与太話

初めての恋

 恋の話をしましょ。

 初めての恋『初恋』の話。

 初恋と言えば、皆さんはどんな事を思い出しますか。


 幼稚園や保育園の先生、仲良しだった幼馴染み、可愛がってくれた親戚や近所のお兄さんお姉さん、または小学校の先生…───。

 きっと、それぞれに思い浮かべる人が居るはず。そして思い浮かべたかの人は大抵の場合、異性ですよね。


 初恋というのは、成長していく過程で『性差』を認識する事だとも言われています。

 乳幼児から幼児、児童へと成長するに従い、人は性差を認識します。

 一番最初の異性の認識は母親や父親です。マザコン、ファザコンその逆も性の認識から生じているのです。

 それから兄弟姉妹へ性の認識は広がり、やがて意識はより広い社会へと向かいます。


 同性異性という性差の認識はつまり、第三者の認識、地域や社会という、自分の属するコミュニティーの認識にも繋がっているのです。

 話がかなり脱線してしまいました。

 初恋の話に戻りましょう。


 実は、私には初恋の記憶がありません。これが初恋だ、と言える相手も皆無だったりします。

 こう書いてしまうと、話がここで終わってしまいますね。でも、実際に初恋の記憶が無いのだから、嘘は書けません。

 そこで、いろんな方に茶飲み話かたがた聞いてみました。


「初恋、いつでした?」


 話を振ってみると意外にも初恋の記憶が無い、という方は多いのです。これは、私が聞いた相手が年配の方だったせいなのですが。

 初恋にはジェネレーションギャップがあるようですね。

 もうひとつ気づいたのは、世代が若くなるにつれて、初恋の時期も早くなっていくということ。

 もちろん、個人差があるので一概には言えないのですが、私が聞いた方々のデータを纏めると、年配の方は小学校高学年から中学生の頃が一番多く、若くなるにつれて早まっていきます。


 今の時代は、初恋が幼稚園や保育園の頃というのが当たり前。

 こんな所にも時代の変化が映し出されるのだなぁ、と驚いてしまいました。


 え?

 いつになったら『初恋』の話が始まるんだ…って?


 いやいや、だから、私には初恋の記憶が無いので、初恋話をしたくても出来ないのですよ。

 初恋話を可憐に話す姿に憧れるのですが…。


 ところで。

 あなたの『初恋』はどんな初恋でしたか?

 甘く切ない初めての恋の思い出は、きっとどんなお菓子よりも美味なことでしょう。


 その『初恋』の話を。

 ぜひとも私に聞かせてください。

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