空を仰いで地を這って。-詩集-
松倉愛
魚
空を泳いだ魚は 海を恨めしそうに眺めていて
海を泳いだ魚は 空を懐かしそうに眺めていたって
いつだってそうだ いつだってそうだ
あの魚は海が恋しいと言い
あの魚は空が眩しいと言い
飛び込むことはなく
空を、海を、泳ぐんだ
変わらない世界を泳ぐんだ
何も変えられないまま
泳いでいく 泳いでいく
空を仰いで地を這って。-詩集- 松倉愛 @studio_mucco
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。空を仰いで地を這って。-詩集-の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ヒトリノススメ/松倉愛
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます