すべては闇のナカ

くらやみの奥に眼

オマエの喉が鳴る

褥からのびる手に

ふわり、と翻る舌、舌、舌


幾重にも重ねられた嘘が

くらやみの褥へと引き込まれ

秤に掛けられるのだ


オマエの舌は何枚あるの?


囁く舌を耳に垂らせば

それは毒蛇か、甘い蜜

秤はどちらに傾いた


嘘も真実も闇のなか

世人は皆、盲いたクラゲ

ただただ漂うばかりなり

それは呆けた悦びか


オマエは何処にある

オマエはここにない

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